第4回TEDx アマゾニアでは、南米各国のアマゾン保護活動家も参加
2025年 06月 17日
歌手であり、ジャーナリスト、先住民活動家でもあるジュエーナ・チクーナさんは、ベレンの平和劇場の舞台に約700人の観客の前で立ち、アマゾンの熱帯雨林を保護する闘いについて歌った。
「この世に存在するすべての種は、いつか芽吹く。私たちの心を再び森にする花。大地の胎内から平和が芽生え、この戦争は終わる。すべての国々を慰める愛が」と、この歌われている。
チクーナさん自身が説明したように、この歌は、誰もが森林破壊、気候危機、先住民族の権利と闘う責任を受け止めるべきと呼びかけている。
「私は、私たちの森を存続させる必要性について人々の意識を高めるために歌っています。この戦いは、皆のものだという点が重要です。なぜなら、先住民族の戦いは、地球の健康と地球上の生命の未来に関わるからです」(ジュエーナ・チクーナさん)
このプレゼンテーションは、今年11月にCOP30が開催されるベレンで6月6日から8日まで開催された第4回TEDXAmazôniaで行われた。
イベントのテーマは「レスキュー – より良き未来への招待」で、アマゾン地域と地球の再生について議論と考察を促すことを目的に掲げていた。
出席した講演者の中には、先住民族のそれぞれの部族のリーダーであるアレッサンドラ・ムンドゥルクさんヤアドリアーノ・カリプナさん、コロンビアの自然保護活動家フェルナンド・トルヒージョさん、映画作家のフランシエリー・バルボーザ、キロンボーラ(奴隷制時代に、先住民の居住地に逃亡奴隷たちが逃げ込んできて共同生活を始めた集落)の活動家マリア・アパレシーダ・ジ・マットスさん、歌手のガビーアマラントスさんもいた。
今年のイベントは、ボリビア、コロンビア、ベネズエラ、スリナム、エクアドル、ペルー、ガイアナなど南米の他の国々でアマゾンの保護活動に取り組んでいる講演者を集めた点でも際立っていた。
カメルーンのセシル・ンジェベト氏やインドネシアのブスタール・マイタール氏など、世界各地の熱帯林の活動家も参加した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)