ルーラ大統領、トランプ米大統領によるBRICSへの関税圧力について言及
2025年 07月 8日
ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領(ブラジル)によると、BRICS加盟国に10%の税金を課すというドナルド・トランプ米大統領による脅しは、BRICS首脳会議では懸念材料にはならなかったという。
リオデジャネイロで開催されたBRICS加盟11カ国とパートナー10カ国の首脳会議は、月曜日(7月7日)に終了した。
「BRICS会議ではこの問題を誰も話さなかったかのように、誰も触れなかった。我々はそれを重要視していなかった」とルーラ大統領は首脳会談後のインタビューで語った。
ルーラ大統領は、ソーシャルネットワークでの同氏のアカウントで行われたトランプ大統領の発言を無責任だと評した。
「率直に言うと、私はコメントすべきでないかもしれません。なぜなら、アメリカ合衆国ほどの規模の国の大統領が、インターネットを通じて世界を脅かしているというのは、責任ある真摯な行動ではないと思うからです」(ルーラ大統領)
ルーラ大統領はまた、各国は主権国家であり、米国が関税を課すなら他国も同様のことをする権利があると述べた。
大統領は「(わが国には)経済相互主義法があります」と強調した。
「相手を尊重することははとても良いことです。私たちは与えることも、受け取ることも好みます。そして人々は主権という言葉の意味を理解する必要があります。各国は自らの運命の主人なのです」(ルーラ大統領)
またルーラ大統領は、ジャイール・ボウソナーロ前大統領に関するトランプ大統領の発言についてもコメントした。アメリカ合衆国大統領によるとボウソナーロ氏は魔女狩りに遭って苦しんでおり、(苦しみから)開放すべきだという。
「この国(ブラジル)には法律があり、この国にはルールがあります。この国にはブラジル国民という主権者がいます。ですから、あなたは私たちの人生ではなく、あなた自身の人生について意見を述べてください」とルーラ大統領は述べた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)