ブラジル人選手が五輪女王を破り、テコンドー・グランプリで優勝

2025年 09月 2日

20250831190601_day_4_article_1
ブラジル人のマリア・クララ・パシェコ(右)が、五輪女王キム・ユジンに勝利(画像提供/World Taekwondo/Divulgação)

ブラジル人選手マリア・クララ・パシェコが、世界最高峰のテコンドー大会のひとつであるグランプリ(「茂朱(ムジュ)テコンドー院2025世界テコンドーグランプリチャレンジ」)で再び表彰台の頂点に立った。

8月31日(日)、サンパウロ州サン・ヴィセンチ出身のマリア選手は、韓国・茂朱大会の57キロ級で優勝。決勝では地元韓国のキム・ユジン(現・五輪王者)を破る快挙を成し遂げた。

マリア選手(22)は、今年6月にアメリカ合衆国シャーロット大会でもグランプリを制しており、同レベルの大会で優勝した初のブラジル人女性となった。

それ以前にこの偉業を達成したブラジル人選手は、2016年リオ五輪で80キロ超級銅メダルを獲得したマイコン・アンドラージのみだった。

マリア・クララは茂朱大会で5試合を戦い抜いてタイトルを獲得した。

試合は3ラウンド制で、2ラウンドを先取した選手が勝者となる。技の種類によって得点が異なり、胴へのパンチやキックは1点、頭部への回転蹴りは最大4点が与えられる。

決勝ではキム・ユジンを圧倒し、第1ラウンドを10対0、第2ラウンドを5対4で制した。

2023年アゼルバイジャン・バクーで開催されたテコンドー世界選手権で銅メダルを獲得したマリア・クララは、今年7月にドイツ・エッセンで行われたワールドユニバーシティゲームズでブラジル初の金メダルも手にしている。

その決勝ではチュニジアのチャイマ・トゥミを破ったが、今回の茂朱大会でも準決勝で同選手に勝利している。

なお、フランス・パリで開催されたオリンピックでは7位に終わっている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)