サンパウロ州でメタノール中毒の疑いによる6人目の死亡を確認

2025年 10月 2日

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12万8千本のウォッカが封印されたサンパウロ州バルエリ市(写真/Lucas Garcia)

サンパウロ州政府は、10月1日(水)に、州内でメタノール中毒の疑いによる死亡が6件となったと発表した。

このうち1件は、混入されたアルコール飲料の摂取が原因であることが確認されており、残る5件については現在も調査が続いている。

メタノールによる中毒の症例は37件報告されており、そのうち10件で感染者の血液からメタノールの存在が確認された。残る27件については、現在も調査が続けられている。

これら受けてサンパウロ州の保健当局は、州内の6つの施設を予防措置として閉鎖した。

そのうち4か所はサンパウロ市内のベラ・ヴィスタ、イタイン・ビビー、ジャルジンス、モオカの各地区にあり、残りの2か所はサン・ベルナルド・ド・カンポ市とバルエリ市に位置している。

飲料販売業者のひとつは州の事業登録が予防措置として停止され、さらに3社が登録停止の検討対象となっている。

合計で802本のアルコール飲料が押収され、バルエリ市では12万8千本のウォッカが封印された。また、アメリカーナ市では2名が拘束され、飲料の偽造に使用された17.7点の物品が押収された。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)