ウングリーア、サンパウロのライブ会場でメタノール混入酒を摂取か

2025年 10月 4日

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サンパウロのライヴ会場でメタノール混入飲料を摂取した可能性が高まったラッパーのウングリーア(画像提供/© Hungria/Instagram)

メタノール中毒の症状でブラジリアの病院に入院中のラッパー、ウングリーアは、日曜日(9月28日)にサンパウロのライブ会場で蒸留酒を飲んでいたことがわかった。この会場では他にも中毒症例が報告されている。担当医であるレアンドロ・マシャード医師が10月3日(金)に明らかにした。会場は、同じ日にアルコールを摂取した2人が入院したことを受け、閉鎖された。

「彼が日曜日に出演した会場は、来場者の中の2名がメタノール中毒の疑いで入院したことから閉鎖されました。そのライブ会場内で、ウングリーアは蒸留酒を摂取しています。メタノールとエタノールを同時に摂取した場合、症状が現れるまでに時間がかかることがあります」と、マシャード医師は10月2日(木)からDFスター病院に入院しているアーティストの病状の経過を説明する記者会見で語った。

証言によってサンパウロで中毒が発生した可能性が強まってはいるものの、医師は「ただし、汚染が起きた場所を特定するのは警察の捜査によってのみ可能だ」と強調した。

「症状が現れるまで最大72時間かかることがあります。中毒はサンパウロで起きた可能性もありますし、ここ(ブラジリア)で起きた可能性もあります。経緯から見てサンパウロだと思われますが、警察の捜査が終わるまでは確証は持てません」(マシャード医師)。

マシャード医師とDFスター病院の総責任者アリソン・ボルジェス氏はさらに、ウングリーアはメタノール中毒の治療を受けているものの、現時点ではあくまで「摂取の疑い」として扱われていることを強調した。これは、10月2日(木)に採取された検体の検査結果が判明するまでに5日かかるため。結果は次の火曜日(10月7日)に出る予定となっている。

回復の兆し

記者会見で公表された情報によると、ラッパー、ウングリーアの健康状態は改善傾向にある。依然として集中治療室(ICU)に入院中ではあるが、意識ははっきりしており、会話もでき、人工呼吸器などの機器を使わずに正常に呼吸を行っているという。金曜日(10月3日)には、理学療法のセッションと、体内のメタノールを除去するための新たな血液透析が行われた。

「今回の透析が最後になることを期待しています。なぜなら、これは血液中のメタノールを除去するための処置だからです。エタノール(メタノールの解毒剤として使用される)は、メタノールを直接除去するわけではなく、メタノールと同じ結合部位に付着することで、メタノールが毒性のある代謝物に変化するのを防ぎます。透析は、実際にメタノールを体外に排出する役割を果たします」と、担当医師は説明した。

マシャード医師によると、ウングリーアは日曜日(10月4日)または月曜日(10月5日)まで入院を続ける予定で、医療チームが退院の可否を判断するとのこと。退院後は、医師による在宅での経過観察が行われる予定。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)