「ブラックフェイス」実演とトランスジェンダー差別発言を行ったファビアーナ・ボウソナーロ議員に議員資格剥奪の動き

2026年 03月 20日

a62a2b28-e867-4d89-99a4-6374fecb6939 (2)
サンパウロ、3月18日。サンパウロ州議会(Alesp)本会議場で、トランス女性への批判演説の最中に“ブラックフェイス”の演技を行うファビアーナ・ボウソナーロ議員(写真:RS/Fotos Públicas)

サンパウロ州議会(Alesp)で3月18日(水)、ファビアーナ・ボウソナーロ州議:自由党(PL)が演説中に「ブラックフェイス」を行ったとして批判を受けている。議会の複数の州議がファビアーナ州議に対し、ブラックフェイスの実演とトランスジェンダー差別発言を理由に、議員資格の剥奪を求める手続きを倫理委員会に提出した。

ファビアーナ議員は、連邦下院の「女性の権利擁護委員会」委員長に選出されたトランス女性のエリカ・ヒルトン議員:社会主義自由党サンパウロ(PSOL/SP)を批判する目的で、顔と腕を黒く塗って登壇した。

ブラックフェイスとは、白人が肌を黒く塗ったり、かつらや小道具を用いたりして黒人の外見を誇張的・侮蔑的に模倣する人種差別的な行為で、アメリカの舞台芸術に起源を持つ。白人俳優が黒人をステレオタイプ化して演じるために、靴墨や炭を使って肌を黒く塗ったことに由来する。

演説の中でファビアーナ議員は次のように述べた。

「私は外側を黒く塗っています。私は自分を黒人だと認識します。では、なぜ私は“反人種差別委員会”を率いることができないのですか。なぜこの議題を扱えないのですか。私が黒人ではないからですか?」

さらに、トランス女性を否定する発言も続けた。

「私は女性です。女性のふりをしても意味がありません。私はトランスジェンダーを侮辱しているわけではありません。私は女性であり、女性として見られたいのです。“今年の顔となる女性”がトランス女性であってはなりません」

Alespのアンドレ・ド・プラード議長:自由党(PL)およびエリカ・ヒルトン議員には取材が行われたが、現時点で回答は得られていない。

モニカ・セイシャス州議:社会主義自由党(PSOL)とルアナ・アウヴェス市議は、人種差別および不寛容犯罪抑止警察署(DECRADI)に被害届を提出した。
モニカ議員はSNSで次のように述べた。

「人種差別は保釈不可の犯罪です。議場でファビアーナ・ボウソナーロ議員がブラックフェイスを行い、トランスフォビア的な暴言を吐いたにもかかわらず、議会議長は何の対応もしませんでした」

さらに、被害届の提出にも困難があったと説明した。

「議会規則第282条では、本会議場で犯罪が現行で発生した場合、警察当局は行動しなければならないと定めています。それにもかかわらず、届け出の受理には大きな困難がありました」

モニカ議員は、ファビアーナ議員に対し刑事上の措置も取る意向を示した。

「私たちは倫理委員会に申し立てを行います。議会議長には即時の対応を求めています。サンパウロ州の住民、特に黒人住民が受けた侮辱に対し、議会としての責任ある対応が必要です」

さらに、エジアー二・マリア州議:社会主義自由党(PSOL)は、ファビアーナ議員を人種差別の疑いで州検察(MP-SP)に告発した。

(記事提供/Agência Brasil 3月18日、3月19日、構成/麻生雅人)