カトリックの伝統行事「聖体祭」に向けて、今年も路上装飾の制作始まる

2026年 06月 5日

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リオデジャネイロ(RJ)、6月4日。サン・セバスチャン大聖堂の横を走るシリ大通りで制作が進む聖体祭の路上装飾(写真:Tânia Rêgo/Agência Brasil)

カトリック教会の典礼暦(宗教行事の年間暦)の中でも最も重要な行事の一つとされる聖体祭(Corpus Christi)の準備が、リオデジャネイロ中心部で進められた。6月4日(木)未明に降った雨は作業開始を遅らせたものの、信者たちの意欲をそぐことはなかった。

信者らは天候が落ち着くのを待って、聖体祭の路上装飾の制作に取りかかった。ブラジルでは聖体祭の路上装飾で、おがくず、コーヒーかす、米などが伝統的に使われる。これに加えリオ市では着色した粗塩が主要な材料となり、アスファルトの上に広がる色鮮やかな図柄を形作る。

今年は100点の路上装飾が登録され、リオ中心部のサン・セバスチャン大大聖堂前、シリ大通り沿い約300メートルにわたって制作された。

100という装飾の数は、永続的聖体礼拝会(日本の教会では「永久聖体礼拝」とも呼ばれる)創立100周年にちなむもので、2026年のテーマは「第100回聖体週間 聖体、結束、使命――『多くても、私たちは一つの体を形づくる』」とされた。

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リオデジャネイロ(RJ)、6月4日。サン・セバスチャン大聖堂の横を走るシリ大通りで制作が進む聖体祭の路上装飾(写真:Tânia Rêgo/Agência Brasil)

<マリエリ・フランコを偲んで>

今回、マリエリ・フランコ社会機構が、初めて聖体祭の路上装飾制作に参加した。同機構のメンバーが手がけた路上装飾には、2018年3月に運転手アンダーソン・ゴメスとともに殺害されたマリエリ・フランコ市議のシルエットから芽吹くように描かれたヒマワリがあしらわれた。

マリエリの母で弁護士のマリネッチ・ダ・シウヴァは、参加はリオ大司教オラニ・テンペスタ枢機卿からの招きを受けたものだと説明した。2026年は、マリエリが市議に初当選してから10年の節目にあたる。

マリエリ・フランコ社会機構の共同創設者でもあるマリネッチは、自身が祖母の代から続くカトリックの家庭に育ったことを挙げ、今回初めて聖体祭の路上装飾づくりに参加することに大きな意味があると語った。

「私たちの内に生きておられるキリストを見つめ、その思いを世界に示すための取り組みなのです」と、彼女はアジェンシア・ブラジルの取材に答えた。午前4時過ぎに現場へ到着したといい、「この路上装飾は聖体祭の日の伝統です。私たちはマリエリ・フランコ社会機構として、そして家族として誇りを持って参加しています。アントニオ(夫)もサンタ・ヒタ教会の若者たちと一緒に来ています」と続けた。

「私たちにとって本当に大切なことで、信仰が私たちを支えてくれています。聖体祭を祝うことは、カトリック教会で最も美しく重要な祝いの一つ。キリストが生きて街に現れてくださる日です」(マリネッチ・ダ・シウヴァ)

マリエリの父、アントニオ・フランシスコ・ダ・シウヴァ・ネトも妻に同行し、路上装飾の制作を手伝った。

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リオデジャネイロ(RJ)、6月4日。サン・セバスチャン大司教座大聖堂の横を走るシリ大通りで制作が進む聖体祭の路上装飾のひとつ、マリエリ・フランコに捧げられた装飾(写真:Tânia Rêgo/Agência Brasil)

<カトリック学校の生徒とその家族、信者の少年たち>

ドン・シプリアーノ・シャーガス校の責任者アナ・ガブリエラ・マルタは、同校の児童やその家族とともに制作していた路上装飾のテーマは「ひとつの心、摂理のうちに結ばれて」であると説明した。

同校には、リオ南部の十のコミュニティに暮らす3歳から11歳までの約200人の子どもが通っており、社会的に脆弱な立場に置かれている家庭も多い。雨にもかかわらず、参加者たちは意欲を失わなかった。

「チームワークとはこういうことです。たくさんの愛が込められています。私たちの最初の価値は『自分の仕事を愛すること』。ここにいる家族も子どもたちも、みんな心を込めて取り組みました。午前8時半に作業を始めて、皆が少しずつ力を合わせたおかげで、ようやく完成しました」と、彼女はアジェンシア・ブラジルに語った。

両親とともに、12歳のホドリゴ・ロペス君も聖体祭の路上装飾づくりに参加していた。彼が加わったのは、リオ北部リオ・コンプリード地区にあるノッサ・セニョーラ・ダス・ドーレス教会のグループで、今回が初めての経験だという。

「すごく楽しいです。細かい部分がたくさんありますけど、僕は絵を描くのが好きなので、少しやりやすかったです」と語った。ホドリゴ君は毎週日曜日に教会へ通い、侍者として奉仕している。

リオのサン・セバスチャン大聖堂の参事会員(大聖堂の中核メンバー)であり、司教代理(教区の司牧部門の責任者)を務めるクラウジオ・ドス・サントス主任司祭は、教区全体の司牧活動(信徒の養成、教会活動、典礼、社会活動など)を統括している。主任司祭は、聖体祭がカトリック信者一人ひとりにとって、自らの信仰を美しく証しする機会だと語った。その思いは、聖体祭の路上装飾づくりにも表れているという。

「路上装飾には、同じものは一つとしてありません。描かれる図柄はすべて異なります。神が私たち一人ひとりをご覧になるのも同じです。私たちは皆違っていますが、主はその違いを生かしながら、この世界にご自身が共におられることを証しするために、私たちを用いてくださるのです」(クラウジオ主任司祭)

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)