ブラジル、米国の経済封鎖下にあるキューバへ人道支援を実施
2026年 07月 14日
ブラジル政府は、キューバへの人道支援として48トンの粉ミルクの供与を決定した。カリブ海の島国キューバは、米国による経済・エネルギー封鎖の強化により深刻な影響を受けており、社会経済指標の悪化が続いている。
7月13日(月)、ブラジル空軍(FAB)の航空機が16トンの粉ミルクを積んでサンティアゴ・デ・クーバへ向けて出発した。続く第2便は、14日(火)にポルト・アレグリを離陸し、さらに32トンを輸送する予定だ。
大統領府は今回の支援について、「同国が直面する深刻な物資不足への対応を支援することが目的」と説明した。作戦は外務省(MRE)が調整し、FAB の2機は15日(水)にキューバへ到着する見込みである。
大統領府広報室は声明で、ブラジルは2025年にもキューバがハリケーン・メリッサの被害を受けた際に人道支援を行ったと明らかにした。
さらに大統領広報室は「食料や医薬品の新たな支援についても、政府が現在検討している」と付け加えた。
<米国の経済封鎖がキューバを圧迫>
キューバへの経済封鎖は約70年続いているが、2025年末、米国政府はベネズエラへの海上制限措置を発端に封鎖を一段と強化した。ベネズエラはそれまでキューバの主要な石油供給国だった。
2026年1月には、米国が「キューバへ石油を販売する国に制裁を科す」と警告し、これによりキューバは3か月間石油供給が途絶した状況に陥った。
さらに最近では、米国務省が観光、金採掘、国営石油企業など複数の分野に対し新たな制裁を発表し、圧力を強めている。
こうした米国の措置は、停電の増加や生活必需品の価格高騰、公共交通の縮小、国の補助による食料配給の減少などを招き、キューバ国民の生活を直撃している。
ハバナの住民はアジェンシア・ブラジルの取材に対し「今が最悪の状況だ」と語っている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




