ブラジル、公的書類の写真で先住民族やコミュニティの伝統的衣装の使用を承認へ

2026年 07月 16日

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写真は2025年、COP30会場グリーンゾーンに各部族のアイデンティティを表わす衣装で集まった先住民族(写真: Bruno Peres/Agência Brasil)

ブラジル下院は7月15日(水)、先住民族および伝統的コミュニティの人々が、公式の身分証明書用写真でコカールやターバンなどの伝統的衣装の要素を使用する権利を保障する法案(PL 3839/23)を承認した。法案は今後、連邦上院で審議される。

これにより、伝統的衣装を着用した写真が、身分証明書、運転免許証、労働・社会保障カード、さらにパスポートなどの公的書類に使用できるようになる。ただし、「これらの要素が本人の顔の識別を妨げないこと」が条件となる。

法案は、特定のコミュニティへの帰属、文化的伝統、宗教的アイデンティティーを表す要素の使用を認めるもので、提出者はセリア・シャクリアバー下院議員(社会主義自由党・ミナスジェライス州)、報告者はソニア・グアジャジャーラ下院議員(社会主義自由党・サンパウロ州)である。

報告者のグアジャジャーラ議員は、文化的アイデンティティーに関連する要素の使用を認めないことは、当事者に屈辱や苦痛を与え、権利を侵害するものであると強調した。

「法改正は、公的書類の本人確認における差別事例を解消する可能性を持ち、行政に負担を与えることなく、安全性の要件も損なわない」と述べた。

この権利は、ブラジルが負っている国際的義務に基づき、適切な形で制度化される。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)