シュハスコ、サッカー、ビールはブラジル人の3種の神器!?
2014年 07月 4日Bom dia!! シュラスコ(シュハスコ)と聞いて何をイメージしますか?
串に刺さった大胆なお肉を、これまた大胆な筋肉マッチョなダンディーお兄ちゃんが切り落とし、そこに滴り落ちる汗。目の前には大きなテレビ?
今回はちょっと違う、とある日の、churrasco popular(庶民派シュラスコ)のレポートです。
まぁ、簡単に言うと「あれっ? 今日暇? じゃあ皆でBBQやるか?」みたいな感じの集まり。ブラジルでは多くの家やマンションに、共有スペースとしてシュハスケイラ(シュラスコをするスペース)を持っているので、いつでも家でシュラスコができます。
食べ物は至ってシンプル。鶏肉、牛肉、ハツ、フランスパン。
そして飲み物は考えられないくらいに用意されたビール缶(笑)!
この日は大人男女合わせて10人に対して100本!! さらに足りなかったら買いに行くと言うのだから凄い。ブラジル人は本当に飲むのが好き!!
ところで、この日はブラジル対チリ戦が行われた6月28日でもありました。試合は13時キックオフ。シュラスコ焼いてるのに試合はどうするのかな、まさか見ないのかな、と心配していたのも束の間。12時30分にはマンションの共有試合観戦部屋へ移動。先程まで焼いていたお肉と大量のビール缶で場所を確保して皆で一緒に観戦がスタートしました。
国歌はその場で初めて出会った者同士が肩を組合い、自分も携帯で写真を撮っていた歌詞を見ながら声を枯らして熱唱。
もちろん間違えました、何箇所か。でも、気にしない気にしない(笑)!
中にはお祈りを始める人や興奮の余り泣き出すお婆ちゃんまで。
そしていざ試合が始まると罵声と議論!
ブラジル人選手、相手選手、心配、ジウマ。あらゆる人に対しての文句!!
そして、1人が理想フォーメーションを語り出すとそれに対して理由を問い、ガチの批判、討論が始まる。とにかくブラジルはサッカー熱がすごい!
しかし、ハーフタイムには多くの人が缶を取りに一旦帰り、PK前にまたテレビの前に戻ってきます。
試合が終わりブラジルが勝利すると、この日、神はジュリオ・セザールに変わりました。名前を叫び、テレビに抱きつきキスをしはじめます。
そして、彼らはシュラスコに戻り、夜遅くまで飲み続けました(笑)。
(写真・文/勝田道徳)