法定アマゾンの森林伐採進む。6月は1年前の358%拡大

2014年 07月 27日

森林伐採

アマゾン・人間環境院(IMAZON)は(7月)21日、法定アマゾン(政府が自然保護を目的に定めた行政地域。面積は約500万平方キロメートルに及び、9州にまたがる)の森林伐採が今年6月は前年同月比で358%拡大したと発表した。

具体的には、今年6月に伐採された森林面積は、昨年6月の184平方キロから843平方キロに増えたことになる。

州別ではパラー州での伐採面積が464平方キロと最も多く、全体の54%。以下、アマゾナス州136平方キロ(16%)、ロンドニア(ホンドニア)州126平方キロ(15%)、マット・グロッソ州115平方キロ(14%)、アクレ(アクリ)州2平方キロ(1%)と続く。

同院によれば、6月に森林伐採が起きた土地の59%は民間の所有地だ。27%は国家環境保護地域システム(SNUC)に入っている地域、13%は農地改革で政府が買い上げた土地、1%はインディオ所有地で起きている。

昨年8月から今年6月にかけて森林伐採が起きた累積面積でみると、パラー州は644キロ平米で、全体の38%を占めている。マット・グロッソ州は378平方キロで22%、アマゾナスとロンドニア(ホンドニア)は272平方キロでそれぞれ16%を占めている。

昨年8月から今年6月の累積伐採面積を前年同期と比べると、ロライマ(ホライマ)州が254%、アクレ(アクリ)州も262%の伐採増となっているが、パラー州では14%、マット・グロッソ州では35%減少している(21日付G1サイトより)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Wilson Dias/Agência Brasil)
2014年7月21日、マナウス。伐採された木