茶道の「裏千家」淡交会ブラジル協会、60周年を祝してサンパウロで茶会
2014年 09月 1日8月29日(金)から31日(日)の3日間に渡り、サンパウロ市で、中南米裏千家茶道普及60周年・茶道裏千家淡交会ブラジル協会設立60周年記念大会が開催された。
今大会には、茶道裏千家15代家元千玄室大宗匠を始め、アルゼンチン、メキシコ、ペルーなど各国の淡交会会長も来伯し、盛大に執り行われた。
スケジュールは次の通り。
29日:千玄室大宗匠主催晩餐会(グランドハイアット・サンパウロ)
30日:日伯友好・平和祈念献茶式並びに和合の茶会、60周年記念式典、記念講演会、歓迎カクテルレセプション(バンデランテス宮殿)
31日:記念茶会(グランドハイアット・サンパウロ)
サンパウロ州政府バンデランテス宮殿で開催された日伯友好・平和祈念献茶式並びに和合の茶会には、約1000名の関係者が出席した。
献茶式では、参加者全員が見守る中、大宗匠が「カトリックの神父が器物を清める為に用いるナプキンと同義の」白い袱紗を使って点てた濃茶を両国の国旗の下に献上。
続いて行われた和合の茶会では、壇上でサンパウロ州議会議員や梅田邦夫駐ブラジル日本国大使、また各国の淡交会会長らが、ひとつの茶わんで濃茶を順にのみまわした。
「一碗からピースフルネスを 」を提唱する大宗匠は、「みんなでひとつの茶わんからお茶をいただくことで、和を生み出せる」とその意義を説いた。
(写真・文/東リカ/「サンパウロ日誌」)
写真上:壇上で献茶式を行う千宗室大宗匠
写真下:壇上に設けられた即席の茶室で披露された茶道デモンストレーション