兄弟3人が感電して即死、裸電線が鉄条網に触れる

2014年 11月 8日

サンタカタリーナ州ヴァーリ・ド・イタジャイ地方のペトロランジアで(11月)6日、自宅のそばで遊んでいた子供達3人が次々に感電死する事件が起きたと7日付「G1」サイトが報じた。

死亡したのは、4歳のイーゴル君と6歳のヴィニシウス君、14歳のシャイアニさんの3人だ。

現場に駆けつけた消防によると、3人が死亡した現場から約20メートルの所で、自宅のある農園を囲む鉄条網と並行して設置されていた電線の支柱の位置がずれて電線のカバーの一部が外れ、裸電線が鉄条網に触れた状態になっていた。

この電線は井戸の水をくみ出すためのポンプ用のもので、220ボルトの電気が鉄条網全体に流れていたが、自宅のそばでボール遊びをしていたイーゴル君がそれを知らずに、鉄条網に触れて感電。イーゴル君が倒れたのを見て助けに来たヴィニシウス君も感電したのを、柵の反対側から見ていた姉のシャイアニさんも、走りよった際に鉄条網に触れて感電してしまったという。

3人は皆、即死と見られ、午後6時ごろ、祖母が遺体を見つけた。家族の手で一旦家の中に運び込まれた遺体は、消防の手によって法医学研究所に運ばれた。

検死が終ったのは7日未明で、地域の教会で行われた通夜には、親族や近所の人達約40人が集まったという。3人の遺体は7日夕方、市内の墓地に埋葬された。

電線は一度修理された後があり、ペトロランジアとイトゥポランガの市警が事故の原因などを捜査する事になっている。

(記事提供/ニッケイ新聞)