またもポルトアレグリ市でストリーキング。今度は総合格闘技MMAの元選手

2014年 11月 10日

ストリーキング抗議

ブラジル南部リオグランジドスウ州のポルトアレグリ市では、1週間に2度もストリーキングを行う女性が街を騒がせた。

10月30日(木)にも同市の街中にあるモイーニョス・ジ・ヴェント公園を裸で走っていた女性が保護される事件があったが、11月6日(木)の午後には、雨が降る市街地に裸の女性が現われた。同日、現地メディア(「G1」)が伝えた。

裸の女性が歩いたのは、交通量の多い、テルセイラ・ペリメンタウ(第三境界)と呼ばれる市内の目貫通り。

たまたま付近を通りがかったグローボ系列のテレビ局RBSのクルーが彼女をみつけ、「G1」としてのインタビューに成功した。

女性は自身をベチーナと名乗り、自身の行動はとても自然なもので、自分の中にあるものをすべてさらけだしているだけだと答え、禅問答のような意味深なコメントを投げかけた。

「私は“脱いでいる”のではありません。自然であるだけです。なぜなら、自然ではないのは、健康ではない人のことです。自然ではないのは、あるアスリートが生きるために売春婦になることです。自然ではないのは、売春婦が、稼いでいるのに関わらずお金がなく屋根のない家に住んでいる状態です。服を着ないで外に出ることは私にとっては自然なことです。私は健康ですし、綺麗ですから」

ベチーナは、総合格闘技(MMA)の元格闘家だという。

「私はMMAに復帰できるでしょう。準備はできています。そして私は、将来がどうなるか知っています。今の政府では、私たちは夢を見ることすら叶いません。安全はなく、食べ物はなく、住む場所もありません。だから私はジウマ大統領に伝えたかったのです。私は、大統領自らが、私たちの生活をよりよくするため、私たちの声に耳をかたむけてくれるようになってほしいのです」

同州の軍警察によると、彼女はカルロスゴメス大通りヘ向かっているときにプリニオ・ブラジル・ミラノ大通りで保護され精神鑑定を受けるため施設に運ばれたという。

(文/麻生雅人、写真/G1/Reprodução)
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