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20世紀ブラジル文学を代表する作家ジョルジ・アマードの家、資料館として公開へ

ジョルジ・アマードの家

11月14日(金)から、作家ジョルジ・アマードのファンは、彼が妻ゼリア・ガタイと共に暮らしたサルヴァドールにある家でふたりの想い出や歴史に触れることができるようになる。

7日(金)、サルヴァドールでジョルジ・アマードの家が披露された。オープニングには、親戚や、ジョルジ・アマード原作の「ガブリエラ」や「ドナフロールと二人の夫」の映画版で主演を務めた女優ソニア・ブラーガも参加した(一般公開は14日より)。

リオ・ヴェルメーリャの家は、知られているように、リオ・ヴェルメーリョ地区のアラゴイーニャス通りにある。11年間閉鎖されていたこの家では、オリジナルの本や蔵書、アート作品や彫刻などをみることができる。

リフォームは、家族が住んでいたときの独特の感じを生かしたまま、行われている。そして庭には、ジョルジとゼリアの遺灰が埋められている。

居間では、カエターノ・ヴェローゾ、ヘジーナ・カゼー、ダニエラ・メルクリ、ソニア・ブラーガ、マリアーナ・シメネス、マリーザ・オルス、マテウス・ソラーノ、パロマ・アマード、ミウトン・ゴンサウヴェス、パウリーニョ・ダ・ヴィオラなどがジョルジの本を朗読している映像が流されている。

ジョルジ・アマードとゼリア・ガタイの夫妻がこの家を買ったのは1960年のこと。「ガブリエラ、クラーヴォ・イ・カネーラ」の本の権利を売ったお金が購入資金に充てられた。また「リオ・ヴェルメーリョの家」は、ゼリア・ガタイが2002年に発表した本の名前でもある。この家で暮らしたふたりのことを記した物語だ。

リフォームはサルヴァドール市が600万ヘアイス(約2億6900万円)を提供して行われた。月に1万人、シーズンには3万人の来訪者が訪れることが期待されている。

開館は金曜、土曜、日曜の10時~17時。入場料は一般20ヘアイス(約900円)、初等・中等教育の教師、予約して訪問する公立学校の学生、5歳未満の子どもは無料。その他の学生、老人は無料。

「A Casa do Rio Vermelho(リオ・ヴェルメーリョの家)」
Rua Alagoinhas 33、bairro do Rio Vermelho、Salvador、Bahia
バイーア州サルヴァドール市リオ・ヴェルメーリョ地区アラゴイーニャス通り33番

(※為替は1ヘアウ=44.774370円で換算)

(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Valter Pontes/Agecom/Salvador)
「リオ・ヴェルメーリョの家」内覧の様子は次ページ以降に掲載

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