エスコーラ・ジ・サンバ、献血キャンペーンに協力
2015年 01月 24日リオデジャネイロ血液センター(Hemorio)は1月22日(木)、献血キャンペーン「ヴィジタ・ア・ファンタジーア・ダ・ソリダリエダージ」をスタートさせた。
同キャンペーンは、自発的な血液提供量が約50%低下してしまうカーニヴァル(カルナヴァウ)・シーズンの献血を強化するために行われるもの。今年で12回目となる。
開幕日、血液センターの市の旧市街区にある支部には、エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ団体)のヴィラ・イザベウの打楽器隊と、同じくサンバの団体であるベイジャ・フロールからは、カーニバルなどの行進のときに団体の旗を掲げるポルタ・バンデイラと呼ばれる役を務めているセウミーニャ・ソヒーゾさんがやってきた。
同センターのエステル・ロペス血液学サービス主任は、カーニバルシーズンには血液が大幅な在庫不足となるという。
「定期的に献血に来てくれる方を含め、大勢の人が旅行に行ってしまい、献血量が低下してしまうのです。にもかかわらず、我々が最も(血液を)必要とする時期なのです。残念なことですがカーニバルシーズンは事故も多いため、血液が必要となる人が病院に運ばれてきます」(エステル・ロペス血液学サービス主任)
エステル主任は、このキャンペーンはこれまで12年間行ってきて、常に成果を挙げてきたという。
「今年も例年通り、キャンペーンで血液が集まることを願っています」(エステル・ロペス血液学サービス主任)
キャンペーンに参加してポルタバンデイラの衣裳で血液センターを訪問したセウミーニャ・ソヒーゾさん(写真上、左)は、皆が心配することなくカーニバルを楽しむことができることを願っている。
「ここ数年、私はボランティアでこのキャンペーンに参加しています。カーニバルならではのサンバのパフォーマンスを通じて寛大な気持ちを捧げられると思うからです。コラボレーションによって、誰かの生命を助ける手伝いができるからです。この時期、助けを必要とする人たちが大勢いることを忘れてはいけません」(セウミーニャ・ソヒーゾさん)
二度目の献血にやってきたクリシアナ・フィゲレードさん(29、学生)は語る。
「今日、私は助けが必要な一人の友人を助けるためにここにいます。でも最初にここへ来た時はボランティアとしてでした。私はいつもこのようなキャンペーンに参加したいと思っていましたが、痛みや、後で気分が悪くなることを恐れていました。でも(実際は)何の問題もなかったので、また血液を提供しようと思いました」(クリシアナ・フィゲレードさん)
リオデジャネイロ血液センター(Hemorio)は、血液と200の利便性のいい保険施設を統一保健医療システム(SUS)に提供している。その施設には救急センター、産科、集中治療室も含まれる。センターによると、カーニバルシーズンを除く通常時には、日に300の献血者が訪れるという。
センターはその2倍、献血を受け入れるキャパシティを有している。今日、ブラジルで定期的に献血を行っているのは人工のわずか2%だという。ちなみに世界保健機構(WHO)が推奨しているのは5%。
献血ができるのは18歳から68歳までの健康な方で、体重は50kg以上の人。写真付きの身分証明証の提示も必要。16~17歳の若者は両親または保護者の許可があれば可能。断食する必要はないが、献血を行う12時間以内のアルコールと、4時間以内の脂肪分の多い食事の摂取は避けなければならない。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
写真は1月22日、リオの血液センターを訪問したヘイ・モモやエスコーラ・ジ・サンバの打楽器隊、ポルタ・バンデイラ、メストリ・サラなど