「地球上で最も美しいビーチ」でブラジルのフェルナンド・ジ・ノローニャが2連覇!

2015年 02月 21日

フェルナンド・ジ・ノローニャ

人気旅行サイト「トリップアドバイザー」が毎年発表している「トラベラーズチョイス 世界のベストビーチ」2015年版が発表された。

同サイトが選んだ地球上で最も美しいビーチは、昨年に引き続き、ブラジルのペルナンブッコ州フェルナンド・ジ・ノローニャ島にある「サンショ湾ビーチ(Baía do Sancho)」だった。現地メディア「G1」などが報じている(2月19日づけ)。

「トラベラーズチョイス 世界のベストビーチ」ランキングは、世界中の同サイト利用者による過去12ヶ月間の口コミをもとに、世界中のビーチから選ばれる。

2014年のランキングでは、サンショ湾のほか、同じペルナンブッコ州タマンダレにある「カルネイロス・ビーチ」、リオデジャネイロ州グランデ島にある「ロペス・メンデス」がそれぞれ12位、13位とランキング上位に食い込んだが、2015版でランクインしたブラジルのビーチは、サンショ湾のみだった。

ちなみに、2位にはタークス&カイコス諸島の「グレースベイ」が、3位にはイタリアコニッリ島の「ラビットビーチ」がランキングされた。

トリップアドバイザーは、実際にその土地を訪れた世界中の旅行者たちが、賞賛から批判まで遠慮なくガチでコメントする口コミサイトで、旅行者からの信頼度も高い。この口コミをもとにしたランキングだけに、説得力のある結果といえそうだ。

今回、世界一に選ばれたサンショ湾ビーチがあるフェルナンド・ジ・ノローニャは、ブラジル北東部のペルナンブッコ州から約160キロほど沖にある、21の島からなる諸島。

中心となるのは一番大きなフェルナンド・ジ・ノローニャ島で、青緑色の海の上に、さまざまな形の岩礁などが集まってできている。2001年には「ブラジルの大西洋上の島々:フェルナンド・ジ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群」として、ユネスコ世界遺産の自然遺産に登録されている。

1988年に本島の一部(約8k㎡)が環境保護区(APA)に指定され、国立海洋パークとなっている。

島はレオン海岸(Praia do Leão)、サンショ湾(Baía do Sancho)、ポルコス湾(Baía dos Porcos)など美しいビーチがいくつもあることで知られているが、中でも有名なのがサンショ湾ビーチ。断崖の下にあるビーチへは鉄梯子を使って降りなければならないそうだが、降り立ったらそこは楽園。ここの海は青く澄んでいて、ダイビングスポットとしても有名だという。

ちなみに同島は19世紀から20世紀中ごろにかけて流刑地として使われていたこともあり、結果的に開発されず、手つかずの自然が残っているのだそうだ。

また、島は入島制限をしていて1日約450人ほどしか入れないので、実際に行く場合は予約は不可欠。旅行会社などに問い合わせておくと安心だろう。

ところで、実はこのフェルナンド・ジ・ノローニャ空港、アクセスが便利とされているのは、ワールドカップ日本戦が行われた、リオグランヂドノルチ州ナタウ(ナタール)のアウグスト・セヴェーロ国際空港なのだ。そしてもうひとつ、やはり日本戦が行われたヘシーフィ(レシフェ)のグアララピス空港からもフェルナンド・ジ・ノローニャ空港からも直行便が出ている。

(文/柳田あや、写真/Divulgação/Ricardo Araújo)
フェルナンド・ジ・ノローニャ諸島は青緑色で透明な水と、様々な形の岩礁が特徴