ブラジルで公共の無料Wi-Fiが使える州は14
2015年 08月 26日2012年から2014年の間にブラジル国内で、少なくとも一つの地域ででWi-Fiの接続サービスを提供する都市の数は約2倍になったと、「2014年度ブラジルの州や市のプロフィール」(地理統計院(IBGE)による)が8月26日(水)に公表した。現地メディア「ヴァロール」、「UOL」、「G1」(同日づけ)などが伝えている。
調査によると、2012年にサービスを提供していた都市は795だったが、2014年には1457に増加。同サービスを提供している都市の割合は全体の14.3%だったのが、26.2%になったという。
しかしながらWi-Fiの設備は存在しても、接続が保証されているとは限らない。910都市(全体の62,4%)は、地域のうちWi-Fiが使えるのは都市部の中の一部地域にとどまっていることも調査は示した。すべての地域でサービスが利用できるのは79都市(全体の5.4%)のみだった。
州単位では26州および連邦直轄区のうち、Wi-Fiによるインターネット接続が無料の公共サービスで利用できる環境にあるのは14のみだった。南東部や南部の州でも、サンタカタリーナ州、パラナ州、ミナスジェライス州、エスピリットサント州では公共Wi-Fiのサービスが整っていないという。
また、プロフィールを紹介するインターネット上のページを持っている市町村の数は、同じく2012年から2014年の間に、74,5% から88,7%に増加したという。
その中で、ページを通じて税金の支払いや様々な登録などを行うことができる市町村は1548(31.3%)で、情報が掲載されているだけのページを持っているのは857市町村(17%)だった。
地理統計院(IBGE)が公表した、Wi-Fi経由でインターネット接続のサービスが受けられる州の2014年のランキングは下記(順位、州、Wi-Fiサービスのある都市数、WiFiサービスがある都市の割合(%))。
1/連邦直轄区(DF)/1/100/公共Wi-Fiサービスあり
2/ホライーマ州(RR)/7/46,7
3/パライーバ州(PB)/103/46,2
4/リオデジャネイロ州(RJ)/39/42,4/公共Wi-Fiサービスあり
5/アマパー州(AP)/6/37,5/公共Wi-Fiサービスあり
6/パラー州(PA)/54/37,5/公共Wi-Fiサービスあり
7/リオグランジドノルチ州(RN)/61/36,5
8/アマゾナス州(AM)/22/35,5/公共Wi-Fiサービスあり
9/セアラー州(CE)/65/35,3
10/アラゴアス州(AL)/33/32,4/公共Wi-Fiサービスあり
11/サンパウロ州(SP)/207/32,1/公共Wi-Fiサービスあり
12/マットグロッソドスウ州(MS)/23/29,1/公共Wi-Fiサービスあり
13/マットグロッソ州/(MT)/40/28,4
14/ペルナンブッコ州/(PE)/51/27,6
15/エスピリットサント州/(ES)/21/26,9
16/ゴイアス州(GO)/64/26
17/バイーア州(BA)/100/24/公共Wi-Fiサービスあり
18/マラニョン州(MA)/51/23,5/公共Wi-Fiサービスあり
19/リオグランジドスウ州(RS)/116/23,3/公共Wi-Fiサービスあり
20/サンタカタリーナ州(SC)/66/22,4
21/パラナ州(PR)/84/21,1
22/ホンドニア州(RO)/10/19,2
23/ピアウイー州(PI)/42/18,8/公共Wi-Fiサービスあり
24/ミナスジェライス州(MG)/155/18,2/公共Wi-Fiサービスあり
25/セルジッピ州(SE)/12/16/公共Wi-Fiサービスあり
26/トカンチンス州(TO)/22/15,8
27/アクリ州(AC)/2/9,1/公共Wi-Fiサービスあり
(写真・文/麻生雅人)
写真はサンパウロ市グアルーリョス空港のWi-Fiの案内