イパネマに世界最大のミナスチーズが出現

2015年 09月 2日

世界最大のミナスチーズ

先月(8月)、世界最大のミナスチーズがイパネマに登場。チーズは1,810kgで、直径175cm、高さ75cm。ブラジルの記録認証組織ランク・ブラジルによって、世界最大のミナスチーズとして公式に認定された。

認定は第6回チーズ祭の中で行われた。ちなみに2014年に行われた祭では、チーズは1,770kgだった。

チーズと同時に、517kgという巨大なドーシ・ヂ・レイチ(ミルクを煮詰めた菓子)も公開され、こちらもランク・ブラジルによって認証された。現地メディア「アコンテセウ・ノ・ヴァーリ」が伝えている。

平和広場にはミニ農場も設置されて酪農の様子が紹介されていたほか、音楽の演奏や食べ物の屋台も出てにぎわったという。

今年で6回目となるチーズ祭はこの町の名物だが、開催地のイパネマは、リオデジャネイロの南部(ゾナスウ)にあるイパネマではなく、ミナスジェライス州のヴァーリ・ド・ヒオドーシと呼ばれる地域にあるイパネマ市。同市の経済は、ここ数年、乳製品に依存している。イパネマ農業協同組合(Capil Vida/カピウ・ヴィーダ)によると、組合が地元生産者から受け取る牛乳は1日に11万リットルとのこと。

祭のクライマックスが巨大チーズの計測で、新記録が発表されたのちチーズはカットされて、観光客を含む観衆にふるまわれた。チーズのカット式には同市のジュリオ・フォントウラ市長、ベルナルド・サンターナ州立社会保護局長、イパネマ農業協同組合のフイ・ゴンサウヴィス・ホドリゲス副組合長、お菓子会社ニャ・ナイールのマルシオ・ヴェナシオ・ホドリゲス工場長が参列した。

世界最大のミナス・チーズには1万7500リットルと150kgの塩、塩化カルシウム、凝乳酵素、酵母などが使われた。組合の酪農技術担当者であるヒカルド・サンターナ・パイスさんによると、このチーズの製造工程は衛生管理も行き届いた中で行われているという。

517kgのドーシ・ジ・レイチには1300リットルの牛乳、350kgの砂糖が使われた。ニャ・ナイールのマルシオ・ヴェナシオ・ホドリゲス工場長は計測の瞬間を緊張して待ったという。同社は自家製の菓子作りから始まり、そのレシピを生かして14年間、乳製品のお菓子を作っているという。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/Ascom Ipanema)
イパネマのチーズ祭りに用意された世界最大のミナスチーズ