「フェスタ・ド・ブラジル2015」注目のメニュー(5)ミナスチーズ

2015年 09月 12日

ビルミルク

9月11日(金)~13日(日)に池袋・サンシャインシティで開催されている「フェスタ・ド・ブラジル2015」。

ワールドインポートマートビル4階の「ブラジルエキスポ」と「空のマルシェ」では、ステージで連日、音楽のパフォーマンスなどが繰り広げられるほか、ブラジルの雑貨や飲食店がずらりと並んでいる。

会場で、うんちくとか歴史とかどうでもいいから、とにかく「これうまい!」っていうものはどれ? と聞かれたら、「ビルミルク」の「ミナス焼きチーズ」という答えが鉄板だろう。例えばミルクをたっぷり含んだフレンチトーストにも通じるような、焼いたミルク味はクセになる。

毎週土曜日、青山の国連大学ビル前で開催されている「青山ファーマーズマーケット」でも人気のお店「ビルミルク」は、ブラジル産チーズの中でもとくに人気の高いミナスさんナチュラルチーズの製法で作る「ミナスチーズ」で有名だ。

ビルミルク

チーズ職人ヴィウマール・ジ・ソウザ・ファリアスさんはブラジリア生まれでミナスジェライス州の出身ではないが、専門の学校でチーズの本格的な製法を学んだという。1992年に来日して間もなくは大工として働いていたそうだが、ブラジルではおなじみのミナス・チーズがない日本の生活に物足りなさを感じて、自らチーズを作ることに。ヴィウマールさんの自家製チーズは仲間の間で評判となり、2002年には富山県に工場を作り「富山チーズ」として売り出した。

「富山チーズ」はブラジル人コミュニティだけでなく広く評判となり、金沢市内の大手百貨店でも商品が扱われるようになっていった。東京でも五反田の「キョーダイ・マーケット」や鶴見の「トゥッカーノ」などで販売され、根強いファンを増やしていった。

人気が広まり生産量が増えるにつれ、乳牛が足りない富山県から群馬県へ移住。現在は太田市の松井牧場でチーズを作り続けている。

「サンシャインシティ フェスタドブラジル2015」
9月11日(金)~13日(日)
開催時間:(金・土)11:00~21:00、(日)11:00~20:00
会場:サンシャインシティ(豊島区 東池袋3−1−1)

(写真・文/麻生雅人)