ジウマ大統領、12月2日に訪日。日本ブラジル間の貿易と投資に関する新展開についての対話を予定
2015年 11月 27日ジウマ・ルセフ(ルセーフ)大統領は来週(12月2日~4日)日本を訪ね、2012年以来ストップしているブラジル産加工牛肉の日本への輸出再開について対話する。
「今回の訪日の機会に期待されていることは、加熱処理肉の日本の市場への参入を促すことです」と外務省 政治局2の副事務局長でもあるジョゼー・アウフレッド・グラッサ・リマ大使は語った。
大使によると、ブラジルサイドでは、優れた品質で知られているプレミアム和牛の輸入の門戸を開くためのテクニカルな分析は終えているという。
「訪日のタイミングで、ブラジルの加熱処理牛肉の(日本側の)輸入再開と、プレミアムタイプの和牛の(ブラジル側の)受け入れについて、ブラジルと日本の間で交渉が行われてきました。協調しあってお互いが解放しあえばこの訪問で結論を出すことができるでしょう」と日本及び朝鮮半島エリア担当のセシリア・イシタニ大臣はコメントした。
大使によるとジウマ大統領は、ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ代表とヴァーリ社のムリロ・フェヘイラ最高経営責任者(CEO)というビジネス代表団を伴い12月3日と4日に東京に滞在する予定だという。
2014年に両国間の貿易の動きは126億USドルに達し、ブラジルにとって8億USドルの貿易黒字となった。日本はブラジルにとって6番目の輸出市場で、5番目の直接投資国となっている。
また今回の訪日では、主要な産物に限られていたブラジルから日本市場への輸出品を多様にすることとブラジルにおける日本の投資の拡大も視野に入れている。
「日本サイドは中西部と、マラニョン州、トカンチンス州、ピアウイー州、バイーア州のエリア、通称マトピバ地域における、鉄道や港湾の分野に興味を示しています。ブラジル政府はインフラや物流への投資を期待しています」(ジョゼー・アウフレッド・グラッサ・リマ副事務局長)
※11月28日追記:11月27日に訪日キャンセルが発表されました
(記事提供/Agência Brasil、写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)
写真は11月22日、ブラジリアにて、ジウマ大統領