在日ブラジル人アイドル・グループ、リンダ3世が解散

2016年 04月 9日

リンダ3世 解散

4月9日(土)、アイドルグループのリンダ3世が、公式HPやSNSを通じてグループの解散を表明した。

リンダ3世は、群馬県の日系ブラジル人コミュニティの中から登場した、平均年齢15歳の5人組ブラジリアンガールズユニット。結成は2013年。

デビュー前に公開された「未来世紀eZ zoo」のミュージックビデオは、YouTubeでの再生回数が一ヶ月未満で10万回を超えるなど、大きな注目を集めた。

同年4月に「未来世紀eZ zoo」でデビュー。その年の夏休みには「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」にて東京で初ライブを敢行。「Summer Sonic 2013」、「Tokyo Girls Collection」など、デビューした年から様々な大型イベントに出演した。

その後も「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」をはじめ群馬県外のイベントにも多数出演。ファースト・アルバム「Viva! リンダ3世」には、2014年ワールドカップ応援ソングとして収録された「Brazilian Rhyme」(アース・ウィンド・アンド・ファイアーのカヴァー)も話題となった。

2014年11月に初代メンバーのナオミ(NAoMI)が脱退。その後は、むっちゃん(MUTSUMI)リオ出身、さくらっち(SAKURA)群馬県大泉町出身、さゆりんご(SAYURI)パラー州ベレン出身、しおりんご(SHIORI)パラー州ベレン出身、ゆっちゃん(YUKAREN)群馬県太田市出身で活動していた。

2015年にはユーチューバーとしても活動、動画配信も行っていた。同年に公開された「ルビー物語」のミュージックビデオも、1ヶ月で再生回数が10万回を超えたという。

メンバーは全員学生であるため、地元の群馬県を拠点に、休日を中心に活動していた。公式HPの声明文によると、解散の理由は学業を優先させるためとのこと。

「残念ながらリンダ3世は終わってしまいますが、みなさんのおかげで私の一つの夢が叶ったと言ってもいい時間を私にくれたと思います」(ムツミ)

「メンバー全員でちゃんと考えて、解散することを決めました」(サクラ)

「リンダ3世が解散しても絶対に私たちの事を忘れないでください。ファンの皆さん、大好きです」(サユリ)

「私にとってリンダ3世は自分の人生を変えてくれたので一生忘れられません」(シオリ)

「時には厳しく、辛かった事もたくさんありましたが、家族をはじめ、友達やファンのみなさんのおかげでここまでやって来る事ができました」(ユカレン)

またメンバーは各人とも、ファンやスタッフなどへの感謝の言葉を述べた。

(写真・文/麻生雅人)
写真は2015年、ブラジリアンカーニバル2015の会場にて。ステージでパフォーマンスを行うリンダ3世