“いちサンバダンサー”がリオで実感するジカウィルス感染症事情
2016年 07月 11日「日本の報道で、リオはジカ熱が凄いので危険とか、治安が凄い事になってる、とかよく聞くけど、大丈夫ですか? 現地に居て、どう感じますか?」という質問をよくいただきます。
そして、この質問は全部、女の子からなんですよね!
オリンピック時期に合わせてリオに来た日本人として、何かアドバイスできればと思い、現状について書いてみようと思います。ただし、あくまでも、日本からリオに来ているサンバダンサーの一意見として聞いて下さいね!
私は前回のリオデジャネイロのカーニバル時期(2015年の11月~2016年の2月末まで)、夏の時期にリオに滞在していました。そして今回、2016年5月末に戻ってきました。
カーニバル時期にも、ちょこちょこテレビ局から『日本で騒ぎが起きていますが、ジカ熱は恐くないですか? 大丈夫ですか?』と取材依頼が来ました。正直私は、え? そーなんですか? そこまでの大問題とは思ってなかったなぁ…と言うのが正直なところでした(笑)。
でも、言われてみれば確かに、この夏の時期は蚊の発生が凄かった! いつも通り蚊がたくさんいて、たくさん刺されました。しかもヤブ蚊なので、キツイ。跡が残るやつです。
ジカウィルスうんぬんより、こっちの強い蚊に刺されて痒いわ、痛いわで。跡が残ったらダンサーとして怒られる…という気持ちがあったので、虫除けスプレーや虫除けクリームは欠かせませんでした。
その後、一度日本に帰って、日本の報道を色々と見てからまた戻る時は、正直『今のリオに戻るの、ちょっと怖いかも…』って、少しびびったりもしました。日本の報道、なんだか怖いんだもん(笑)。なので、いつもの渡伯より虫除けスプレーとベープ的なグッズは念入りに用意してきました。
だけど、今回は5月にリオ入りしたので、5月のリオは秋~冬。正直そこまで蚊がいません。私が(私の行動範囲の中で)肌で感じる限り、蚊は少ないかな。ほぼ虫除けスプレーも使ってなくて、1週間に1箇所さされたくらいかな。あくまでも 私の体験ですけれど。
服装は、こんな格好で歩いてたりします私は普段。決してサンバのメイクとお衣裳は普段着ではございません(笑)。
徹底防御なら長袖、長ズボンをオススメしますが、日本人でよく見かける日除けのアームウォーマーはかなり不思議で、変に目立つらしいのでリオではやめた方が良いかもしれません。
でも、今回リオに到着してすぐ6月の頭、レブロン地区(イパネマのお隣の地区)のテラスで晩ご飯を食べた時は、虫除けするの忘れてて5箇所くらい刺されて、ガーン!! とはなりましたけどね。周りに木々が生い茂ってたのもあったんだと思いますが。でも、何ごともありませんでした。
さて、女性からの質問が多いのは、ジカウィルス感染症と小頭症の子供が産まれてしまうことに関しての関連性、その可能性があるという事ですよね。
とても気になると思います。
私が今すぐにでも妊娠を希望している立場なら、正直リオには来ていないと思います。
小頭症の子供が産まれてしまう可能性が1%でもあるという、とても悲しい現実を考えたら、わざわざそのリスクを背負いには来ないですよね。
この分野は、私には専門知識は全くないので気になる方はしっかりご自分で調べてみて下さいね。とても大切な事ですので。
それから、『リオの気候はどう?』という質問もたくさんいただきました。
少し前はリオでも珍しいくらいに寒かったので、常に長袖に長ズボン、パーカーやジャケットは必須でした。感覚的に、日本の秋よりも更に寒い感じだったかなー? お陰で、あちこちでみんな咳をしていて、私も体調を崩してしまいました。
そして今(7月4日現在)は、お昼間は半袖、ショートパンツでも普通に過ごせて、夜は上に何かを羽織る感じ。うん! 快適な気候!!
ただ、みなさーーーん。ご注意を!!
リオは少しでも暑くなると、冷房ガンガンです!! 地下鉄の中も冷房ガンガン。私はいつもパーカーを着ます。
そしてオリンピック会場の中も寒い事が予想されます!! 実際に先日入った、オリンピックパークの中の室内も寒かったです。日本の適度な温度調節の頭でいると、体調悪くなっちゃうかもです。なので、カバンの中に1枚羽織る物を入れておくことをすすめします。
こんな感じで如何でしょうか。私なりのリオデジャネイロの現地で、今感じている事です。
何か些細な事でもお役に立てればと思います!
(写真・文/工藤めぐみ)