エミシーダ、ヴァネッサ・ダ・マタが、スカパラ、マルシアと共演

2016年 07月 27日

東京スカパラダイスオーケストラ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、今年8月のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの開催にあわせ、リオから、次回のオリンピック・パラリンピックの開催地である東京へとバトンをつなぐ取り組みとして、オリンピック開催前の7月から8月にかけてリオデジャネイロで日本とブラジルの共同事業による美術、映像舞台芸分野の文化交流事業を行う。

この事業は、美術、映画、音楽の各分野で、前回の東京オリンピック時代後に活躍したアーティストの作品に焦点を当てて紹介して、躍動する時代の日本の姿を伝えるとともに、未来へのメッセージ発信しようという趣旨で開催されるもの、とのこと。

現在、事業の第一弾として、7月14日(木)からリオデジャネイロ市旧市街区(セントロ)のパッソ・インペリアウにて「コンテンポラリーの出現・日本の前衛芸術1950-1970」中平康監督のブラジルにおける初の特集上映が開催されている。

音楽イベントでは、日本ブラジル共同制作によるポップスコンサート「上を向いて歩こう ~Olha pro céu(オーリャ・プロ・セウ ~」がリオデジャネイロにて実施される。

「上を向いて歩こう」は、1961年に坂本九の歌唱で発表され、1963年に全米1位を獲得しているほか、ブラジルも含め世界各国で愛されてきた歌。同コンサートでは、「時代も国境も越えて今なお歌い継がれているこの曲に込められた普遍的な悲しみと、そこから見出す希望をメインテーマに、各アーティストのパフォーマンスが披露」されるという。

日本からはマルシア、東京スカパラダイスオーケストラの2組が渡伯して出演。ブラジルからは、人気、実力共にトップクラスの女性歌手ヴァネッサ・ダ・マタと、ブラジルのヒップホップ界のスター、エミシーダ、ファヴェーラ(スラム街)の子どもたちを含む楽団ファヴェーラ・ブラスが出演。日本とブラジルを跨ぐ音楽の架け橋を実現する。

東京スカパラダイスオーケストラは2015年にも渡伯。ファヴェーラの子どもたちに音楽や語学を無償で教えるNPO活動を行っている団体ファヴェーラ・ブラスの協力を得て、ファヴェーラの子どもたちの前で演奏したり、ワークショップを行っている。またこの滞在期間中にエミシーダとも交流、共演音源を録音している(発表は未定)。

公演はリオデジャネイロ市にあるコンサートホールVIVO Rio(ヴィーヴォ・リオ)。Avenida Infante Dom Henrique, 85 – Parque do Flamengo,Rio de Janeiro – RJ, 20021-140にて、7月29 日(金)、30 日(土)、各日20 時30 分開演。

チケット購入サイト(ポルトガル語)は下記。
https://carrinho.tudus.com.br/vivo-rio-olha-pro-ceu-look-at-the-sky

(文/麻生雅人、写真提供/国際交流基金)
写真は東京スカパラダイス・オーケストラとエミシーダ