武蔵大学で、3.11を「グローバル」な視点から見つめる映像作品を上映
2017年 03月 1日武蔵大学では3月11日(土)、同大学で開催される白雉映像祭の一環として、東日本大震災が発生した3.11 を「グローバル」な視点から見つめる二つの作品を上映する。作品の上映後には、映画評論家の竹内海四郎氏や両作品の監督を交えたゲストトークを行う。
上映作品は、東京を拠点に活躍するブラジル出身の映像作家でジャーナリスト、ホベルト(ロベルト)・マクスウェル監督の「軌跡 ~在日ブラジル人の25 年~」と、ロスアンゼルスを拠点に活躍する日本人の映像作家でジャーナリスト、小西未来監督の「カンパイ!世界が恋する日本酒」の2作品。
両作品は3.11 そのものを描いた作品ではないが、日本でボランティア活動をする外国人や、海外で日本文化を発信する日本人の活動を描く中で、3.11 と結びついた話題を取り上げている。「軌跡 ~在日ブラジル人の25 年~」には、震災後の福島でボランティア活動をするブラジル人が登場する。「カンパイ!世界が恋する日本酒」には震災で打撃を受けた老舗酒蔵を継ぐ南部美人・五代目蔵元の久慈浩介が登場する。
「軌跡 ~在日ブラジル人の25 年~」は日本で暮らすブラジル人たちの本音と素顔に迫った作品で、11本の短編映像からなる連作だが、今回はこの中から3本を厳選して上映する。ホベルト・マクスウェル監督はリオデジャネイロ出身で、2005年に来日。静岡大学大学院にて修士号(社会学)を習得した後、記者、写真家、映像作家として活躍している。今野裕一郎監督「生きている」(2010)に出演しているほか、TBS「外国人記者は見た!」などでもおなじみ。
「カンパイ!世界が恋する日本酒」は外国人として初の杜氏のイギリス人、世界を股にかける蔵元、日本酒の魅力を発信するアメリカ人の姿を追ったドキュメンタリー。小西未来監督は、米ロサンゼルス在住のフィルムメーカー兼映画ジャーナリスト。南カリフォルニア大学映像学部卒。犬童一心監督の映画「ジョゼと虎と魚たち」のメイキング映像「The Diary of ジョゼと虎と魚たち」など様々な映像作品を手掛けた。ハリウッド外国人記者協会(HFPA)の一員。
2016年度白雉映像祭を担当、キュレイターを務めるのは同大学社会学部のアンジェロ・イシ教授。
<白雉映像祭プログラム>
2017 年3/11(土)
会場:武蔵大学(江古田キャンパス)1002 教室(1号館地下1階)
東京都練馬区豊玉上1-26-1
http://www.musashigakuen.jp/access.html
12:45 開場
13:00 – 14:00 ドキュメンタリーシリーズ「軌跡~在日ブラジル人の25 年」上映(60 分)
14:00 – 15:00 ホベルト・マクスウェル監督とのゲストトーク、観客との質疑応答
15:00 – 15:15 休憩
15:15 – 16:50 「カンパイ ~ 世界が恋する日本酒」上映(95 分)
16:50 – 17:50 小西未来監督とのゲストトーク、観客との質疑応答
※当日の状況により予定が前後する可能性あり。
入場無料、途中入場可、予約不要。
(文/麻生雅人、画像提供/武蔵大学)