【コラム】米田真希子トリオ、ブラジルデビューライブのこと

2018年 07月 12日

セスキ 米田 サンパウロ

前回のコラムでは6月にセスキ・バウルーで行ったライブを終えての想いをお伝えしましたが、今回はその2カ月前、4月にセスキ・コンソラサォンで行った、米田真希子トリオでの初ライブのときのお話しです。

あの日の会場は、全くいつもと違っていました。

舞台に出て行った瞬間から、皆様の優しさなのか、心配なのか(笑)、会場全てが何かでっかいものに包まれている様な…厳かで神々しくも感じました。

私のプロジェクト「ブラジレイリズモ」デビュー戦。

早朝にも関わらず、本当に私の想像をはるか、はるかーーーに超えて、多くの方達に応援して頂きました! みなさま、有難うございました!!

この日を迎えるまでのブラジル生活8年ちょっと。「諦めない」ことだけを目標に、歩いてまいりました。

何度も突き落とされたり、誰も周りに居なくなったり。色々ありました。その度に、励まされ、何とか、続けてくることができました。

この日のステージを最高のものにする為、1ヶ月位かな、、色々な事、人と戦いました。

「そんなにイチイチうるさいと、2度とセスキから仕事こないわよ」とまで言われました。それも覚悟してやってみたけど、見事に完敗でした。

でも、いざ、弾き始めたら。何もかも、緊張すら、全く忘れてました!

演奏し始めてからは、話もしないほうが良いのではないか? と感じるほど、会場にいる人全てが音に集中してた様な、異様なほどの雰囲気でした。一曲目から、ものすごい拍手を頂き、申し訳ないほどでした。

途中モニターから音が消えたり、前日のトリオでのリハ中に教えてもらった新しい事を「おらー」とやってみたら、見事に間違ったり(冷や汗)。走ったり、集中がプチっと切れたり(課題満載です)。

でも、終わりに近づくにつれ、「彼らとの演奏を止めたくないよー!」と何度も思ったのを覚えています。

私は本当に幸せでした。

今までのブラジル生活で最高のプレゼントを頂いたと思っています。

感謝。

このライブの翌日から次のライブ会場確保へとガンガン動いております!

そして、そして、今年はこのトリオでの日本凱旋ツアー実現が目標です。

白状します。

「行く!」と決めただけで、まだお金もないし、何も決まっておりません! あーー、頼りない、、、、はい、その通りです!

でも、「やります!」

だって、このライブでますます音への確信が大きくなりました。
このトリオの音楽はちょっと怖い!皆さんに聞いて頂きたい!届けたい!

このライブが次に繋がる大きな架け橋になることを祈っております。

個別に名前はあげませんが、本当に、多くの方達のサポートがあって、無事に終了することができました。一言、「感謝」の言葉しかございません。

みなさま。いつも応援して頂き、本当に本当にありがとうございます。

では、今度は日本でお会いしましょう!

(写真・文/米田真希子