「カポエイリスタの日」(8月3日)、リオ州パライーバ・ド・スウ市法で制定される

2018年 03月 25日

写真は2016年8月13日、マットグロッソドスウ州カンポグランジ市。「カポエイリスタの日」(8月3日)を祝して昇段式を行ったコンテハネオ・カポエイラ(写真/Conterrâneo Capoeira/Divulgação

「カポエイリスタの日」として知られる8月3日は、国の記念日にするための議論が連邦議会で始まっているものの、現時点ではまだ全国区の記念日にはなっていない。

それでも全国のさまざまな地域でこの日を「カポエイリスタの日」と制定したり、記念イベントが行われている。

3月22日、リオデジャネイロ州パライーバ・ド・スウ市で、毎年8月3日を「カポエイリスタの日」と定める市法第3.446号が、ヂオゴ・ド・アゼヴェード・ナシメント市議会議長によって承認された。

8月3日が「カポエイラの日」として祝われているのは、1985年のこの日に、サンパウロ州議会が「カポエイリスタの日」として州法で制定したことに因んでいると、全国文化政策評議会(CNPC)が紹介している。

カポエイラに関する記念日が公式に法制化されたことに対するオマージュが捧げられ、全国で8月3日に「カポエイリスタの日」を記念して、イベントや行事が行われているのだという。

同法(第4,649)は、1985年8月7日にフランコ・モントロ知事により承認され、翌8月8日に日報で公表された(法案作成はトニコ・ハモス下院議員)。

また、同じ1985年11月1日には、サンパウロ市で市法第9.994号がマリオ・コヴァス市長により承認され、8月3日を「カポエイリスタの日」と制定した(法案作成はヒカルド・トリポリ市議会議員)。この「カポエイリスタの日」(8月3日)は2020年10月16日に、サンパウロ市法第17.499号をもって、「サンパウロ市イベントカレンダー」の中に公式に組み込まれている。

その後もブラジル各地で、カポエイラを記念する日を制定するいくつかの法律が生まれている。下記は、その一例。

リオデジャネイロ州のニテロイ市では、2004年6月25日にゴドフレッド・ピント市長が承認した市法第2147号により、11月23日が「カポエイラの日」と定められた(法案作成はヘネー・シャヴィエル・バヘット市議会議員)。日付は、カポエイラ・ヘジオナウの創始者メストリ・ビンバの誕生日(1889年11月23日)に因んでいる。

同じくリオデジャネイロ州のサン・ゴンサーロ市では、2005年5月2日にアパレシーダ・パニセッチ市長が承認した市法第009/2005号により、5月5日が「カポエイラの日」と定められた(法案作成はモッタ・ダ・コーパーザことエヂソン・ダ・モッタ・シウヴァ市議会議員)。日付は、サン・ゴンサーロ市の偉大なるカポエイリスタ、メストリ・マノエウ・ガット・プレットの誕生日(1945年5月5日)に因んでいる。

セアラー州では、2011年5月24日にシヂ・フェヘイラ・ゴメス知事が承認した州法第14.925号によって、11月20日が「カポエイラの日」と定められた。日付は、黒人解放の戦士ズンビ・ダス・パウマーリスが処刑された日(1695年11月20日)に因んでいる。

同セアラー州の州都フォルタレーザ市では、2013年6月28日にホベルト・クラウヂオ・ホドリゲス・ベゼーハ市長が承認した市法第10.077号によって、毎年8月3日がかかる週に「カポエイラの日」を祝すことが定められた。

「オ・グローボ」紙の取材に答えたリオデジャネイロ市チジュッカのカポエイリスタ、メストリ・カンガルーことヴァウデッキ・ヴェラスコは「本当に重要なのは、いつということではなく、いつでもこのブラジルの芸能を伝えることです」と語っている。

メストリ・カンガルーはアバダ・カポエイラのメンバーで、アバダの創設者であるメストリ・カミーザの弟子の一人。サンジョアン・シャヴィエール教会前にあるカルロス・パオレーラ広場で、この20年間、毎月第一日曜にカポエイラの公開ホーダを開催している

「カポエイラはみなのものです。魂を抑圧させられていた奴隷たちによる自由への叫びとして、路上から生まれました。これが、ダンスと闘争の融合を生んだエッセンスです。民主的で、誰にでも開かれており、偏見もありません」(メストリ・カンガルー)

(文/麻生雅人)