カフェレスジャパン2024でムンディアル・フーズが「マンジョキーニャ – サウサ」を紹介

2024年 07月 16日

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カフェレスジャパン2024(7月18日まで)で紹介中のマンジョキーニャ – サウサ(撮影/麻生雅人)

日本最大級のカフェ・ベーカリー・レストラン向けの商談専門展「カフェレスジャパン2024」(https://caferes.jp/)に出展中のブラジルパヴィリオン(主催:駐日ブラジル大使館)内で、ブラジル産の根菜、マンジョキーニャ – サウサ(Mandioquinha – Sala)が紹介されている。

ブラジルではバタタ – バローア、バタタ – サウサ、セノーラ・アマレーラなどの呼び名でも知られるマンジョキーニャ – サウサ(Arracacia xanthorrhiza)。

ピューレやスープなど幅広いレシピで親しまれている。

呼び名ではマンジョキーニャ(小さなマンジョッカ(キャッサバ))、バタタ(じゃがいも)、セノーラ(ニンジン)と関連づけられているが、マンジョッカでもじゃがいもでもニンジンでもない。

少々ややこしいのはマンジョッカ(キャッサバ)のことを愛称としてマンジョキーニャと呼ぶことがあるそうだが、その場合のマンジョキーニャと、マンジョキーニャ – サウサとは別物となる。

EMBRAPAによると「アンデス諸国 (エクアドルとペルー) を起源とする塊根」で「ニンジン、パセリ、コリアンダー、アニス、セロリ、フェンネルと同じセリ科に属する」。

栄養面では「カリウム、ビタミンB3(ナイアシン)の供給源として際立った野菜。炭水化物含有量が高いため、重要なエネルギー源でもある」という。

20 世紀初頭にコロンビアを経由してブラジルに導入されたと考えられており、1907年にリオデジャネイロで開催されたある会合で、コロンビアの使節団から贈られたという記録が存在するという。

栽培には穏やかな気候が必要なため、塊根はリオデジャネイロ州北部の山地にあるスイス移民の入植地であるノヴァ・フリブルゴに運ばれた。

通称名であるバタタ – バローア(Batata-baroa)の名の由来はノヴァ・フリブルゴで生まれたとされている。

帝国博物館年鑑2021年版によると、初代ノヴァ・フリブルゴ男爵アントニオ・クレメンチ・ピントの息子で、2代目男爵および初代子爵、ノヴァ・フリブルゴ伯爵である、ベルナルド・クレメンチ・ピント・ソブリーニョが自身の土地でこの塊根を栽培していた。

そして2代目男爵(barão)の妻となったアンブロジーナがこの塊根を食したことから、屋敷で働いていた奴隷たちが塊根を“男爵夫人の芋(batata da baroa)”と呼んでいたことから、リオデジャネイロ地方でバタタ – バローア(batata – baroa)と呼ばれるようになったのであろう、とのこと。

「カフェレスジャパン2024(https://caferes.jp/)」(開催中~7月18日(木)まで)ブラジルパヴィリオンでは株式会社ムンディアル・フーズが紹介中。

(文/麻生雅人)