ファーミ×ハワイアナス。人気ファッション・ブランドのコラボ・プリント、新シリーズ展開中
2025年 04月 28日
ブラジルのビーチサンダル・ブランド、ハワイアナス(アヴァイアナス/Hvaianas)と、リオデジャネイロのファッション・ブランド「ファーミ・リオ(FARM RIO)」。共にビーチでも街中でも親しまれ、国内だけでなく世界各国で人気を博しているブランドだ。
“ブラジルらしさ”の象徴ともいえる両ブランドのコラボ・デザインのアイテムの新ラインナップが店頭を賑わせている。
ハワイアナスのブラジル・マーケティング・ディレクターによると、ハワイアナスとファーミのコラボレーションがスタートしたのは、2002年のこと。両ブランドのコラボシリーズがハワイアナスのシーズンコレクションにも取り入れられたのは、コラボ10周年である2022年のサマーコレクションから。ひとつ前のコレクションは、ファーミのみで発売されたが、ネット販売だけで30分で完売していたという。
現在、両ブランドのショップで同時に展開されているコラボシリーズのテーマは、“ブラジルらしさ”。花、植物、果物、動物など、熱帯が誇るカラフルな“自然の色”で構成されている。
コラボラインのプリントデザインは、ドレスやTシャツと、ビーチサンダルとで共通展開されており、ドレスはファーミの店舗またはサイトで、ビーチサンダルは両ブランドの店舗またはサイトで購入できる。デザインはシーズンごとに入れ替わる。
2024-2025年シーズンのニューアイテム4種では、テーマは熱帯でもカラーをワントーン~2,3色に絞った、よりファッション性の高いアイテムとなっている。
「ジャルジン・ジ・ポルセラーナ(Jardim de Porcelana、磁器の庭)」は、花と蝶のモチーフを、ポルトガルから伝わったアズレージョと呼ばれるタイル(磁器も材料に使われる)のイメージで、白と青の2色で表現されている。
毎シーズン、異なるモチーフで登場するばかりか同じシーズンに数種のデザインが登場することもある鉄板人気キャラクターのトゥッカーノ(オオハシ科の鳥)は、最新シリーズでは、リオのコパカバーナ海岸のシンボルともいえる白と黒の波模様の路面タイルとトゥカーのをミックスさせた「コパトゥッカーノ(Copatucano)」。色と黒のツートンに、ツッカーノのくちばしのダークレッドとやまぶき色がさし色となっている。
「ベレーザ・ジ・アバカシ(Beleza de Abacaxi、パイナップルの美)」は、パイナップルの実と花のイエローと葉のグリーンを、薄いピンクの上にのせて展開。シメントリーのデザインで、ファーミではドレスやパンツで展開されていたもの。
「トロピカウ・ココ(Tropical Coco)」は、ブラジル各地で親しまれている、ココナッツの実の上部をスパっと切り落としてストローを指した、天然のココナッツウォーターの図版。ココナッツの実のグリーンが濃淡異なる2色で、トング(鼻緒)がイエロー。ファーミでもココナッツのデザインはこれまでに展開されているが、同サンダルと同じプリントは現時点で展開されていないようだ。
また、追加ラインナップ以外のデザインもまだ店頭で展開されている。
現在も販売中の「カイピリーニャ(Caipirinha)」は、おなじみ、国民酒カシャッサ(サトウキビの搾り汁を発酵、蒸留して作る蒸留酒)とライム、砂糖、氷のみで作られる国民的カクテル。ハワイアナスのビーチサンダルは、ホワイトとライムグリーンの2色、ファーミのTシャツはイエローとライムグリーンの2色で展開されている。
(文/麻生雅人)