11月のCOP30開催に向け、アマゾン地域に「TEDカウントダウンハウス」設置へ

2025年 06月 29日

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ベレン(パラー州)、平和劇場、6月7日。TEDカウントダウンハウスについてプレゼンテーションを行った、気候変動の専門家での環境保護の思想家マリアナ・プルンさん(写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

(アマゾン地域にあるパラー州で)今年開催された「第4回TEDx アマゾニア」で、COP30開催期間中の11月10日から20日まで、ベレン市にTEDカウントダウン・ハウスが設置されることが発表された。

このカウントダウン・ハウスは、旧市街区歴史地区にあるイヴェント施設「カーザ・ミーア」を拠点に設置され、地球規模の気候変動危機に関する会議や議論の場となる。

このプロジェクトは、「TEDx アマゾニア」、イガラペー研究所、プロファイル・エージェンシーとのパートナーシップにより実施される。2つの講堂、メディアスタジオ、カフェ、共用エリア、そして郷土料理を提供する施設が設けられる。講演会、ワークショップ、テーマディナー、グループディスカッション、アートインスタレーションなどが予定されている。

TEDカウントダウンハウスは、先住民の指導者、科学者、投資家、芸術家、活動家、政治家、市民社会の代表者が集うことを期待している。

「私たちは、意外性のあるつながりを活性化し、公式の場では通常行われないような会話を促し、アマゾン地域が単なる“問題”ではなく、“解決策の一部”であることを示したいのです」とTEDx アマゾニアの主催者ホドリゴ・クーニャ氏は述べた。

「私たちは、気候変動に関する議論を、実体験と解決策、そして誠実な評価に基づいて進めたいと考えています。TEDは、世界で最も重要な生態系の一つであり、緊急性を象徴するアマゾンのベレンで会議を開催できることを大変嬉しく思います」と、TEDの担当者のひとりローガン・マクルーア・ダウダ氏は述べた。

TEDは、社会に影響を与えるアイデアを提示することに尽力する非営利団体。気候変動対策に焦点を当てたTEDカウントダウン、より小規模で地域密着型のTED、そしてTEDxのように中央組織から独立して世界各地で運営されるコミュニティなど、多岐にわたる取り組みを行っている。

第1回TEDx アマゾニアは2010年にマナウス市で開催され、以降、2023年、2024年にも同市で開催された。第4回TEDx アマゾニアは今月上旬に首都ベレン市で開催された。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)