ルーラ大統領、海外から祖国へのブラジル人の遺体の輸送費を外務省が負担するように指示
2025年 06月 27日
ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は木曜日(26日)、サンパウロで、海外からブラジルへのブラジル人の遺体移送費用を連邦政府が負担することを禁じる法令を撤回すると発言した。ルーラ大統領による同措置の発表は、インドネシアの火山の火口から転落したジュリアナ・マリンスさんの死を受けてのもの。
2017年以降、規則によると外務省はブラジル人の遺体の移送費用を負担する権限を与えられていない。ルーラ大統領は新たな法令を発布すると述べたが、どのような規則になるかは明らかにしなかった。
「(私が)ブラジリアに着いたらすぐに、この法令を撤回します。そして、この若い女性のブラジルへの輸送にかかる費用をブラジル政府が負担するよう、新たな布告を出します」(ルーラ大統領)
「私たちは、彼らがどこにいようとも、すべてのブラジル人を守ります」(同)
発言に先立ちルーラ大統領はソーシャルメディア上で、ジュリアナ・マリンスさんの父親であるマノエウ・マリンスさんと電話で話したと発表した。大統領は外務省に「遺体をブラジルに移送することも含め」、家族に「あらゆる支援を提供する」よう指示を出したと発表した。
現在マノエウ・マリンスさんは娘の帰国手続きのためインドネシアに滞在している。この若い女性は先週の土曜日(21)に滑落した。救助隊がようやく彼女にたどり着いたのは火曜日(24日)のことだった。その時点で彼女はすでに亡くなっていた。遺族は救助の遅れと救助隊に過失があったとして非難している。
インドネシアの捜索救助隊は、救助が遅れたのは、ジュリアナさんのグループのメンバーが何時間も歩いて落下地点から遠く離れた地点まで降りることができた後に、チームに連絡が入ったためだと説明している。また、彼らは悪天候により作業が困難になったと主張している。
ジュリアナさんの遺体は今週木曜日(26日)にバリ島へ搬送され、検死が行われる予定。検死によって死因の詳細が明らかになる見込みとなっている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)