アマゾン地域名物の牛伝説祭ボイブンバ、2025年は紅組が勝利
2025年 07月 1日
ボイ・ガランチード(紅組)はカプリショーゾ(青組)の連勝を阻止し、第58回パリンチンス民俗芸能祭の勝者となった。
このグループは「民衆の牛、庶民の牛」というテーマでパフォーマンスを行い、勝者に選ばれた。集計は、今週末、2頭の雄牛(ボイ)がパフォーマンスを行ったフェスの会場「ブンボードロモ」で行われた。
今週月曜日(30)の集計を受け、“赤と白の牛”が通算33回目のタイトルを獲得した。ガランチードは、過去3回のフェスティバルで勝利していたライバルのカプリショーゾの連勝記録にストップをかけた。また、祭りの結果発表では、この国の文化の的多様性が紹介され、作曲家シコ・ダ・シウヴァに敬意が表された。
国立歴史美術遺産院(IPHAN:イファン)によってブラジルの文化遺産に指定されているこの行事は、ボイ・ブンバの文化的伝統と結びついている。この人気の行事は、牛の復活に関する伝説を中心に展開される。
ガランチードのメインカラーは赤だが、サポーターは系列の淡い赤みがかった色、オレンジ、淡いピンクと濃いピンク、ロゼ、テラコッタなども着用が認められている。“リンドウフォ・モンチヴェルジのクハウ”(ガランチードチームの拠点)では、ライバルチームのカラーの着用は認められていない。
一方のカプリショーゾのメインカラーは青で、サポーターは淡い青、濃い緑、海の緑、すみれ色、紫、ライラック色などの服を着ることもある。
拠点となる“ゼッカ・シベラォンのクハウ”では、同様にライバルチームの色を着ることは許されない。
打楽器隊の呼び方もそれぞれ異なり、ガランチードではバトゥカーダ、カプリショーゾではマルジャーダと呼ばれる。
今年のアマゾン最大の文化フェスティバルでは、ボイブンバ祭と地域の人々の伝統を保存すること、最も華麗なショーを競うコンテストに加え、森林保護に対するサポーターの取り組みも組み込まれた。
パリンチンス祭でライバル同士である2組は今年、協力しあって「アマゾン森林のための国民発議法案(Plip)」への署名を集めた。
この法案は、環境保護と社会正義のために法定アマゾンの公共区域の割り当てを義務化し、個人または法人がこれらの土地を農村環境登録システム(Sicar)に登録する可能性を阻止することを目指している。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)