ルーラ大統領、9月21日にブラジル各地で興った抗議行動を軍事政権下の「民主化要求運動(Diretas Já)」に例える

2025年 09月 23日

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リオデジャネイロ (RJ)、9月21日。コパカバーナで、ブリンダージェン憲法改正法案(議員に対する訴追を困難にする議員保護憲法改正案)と恩赦法案に対する抗議活動に参加したカエターノ ヴェローゾ((写真/Tania Rego/Agência Brasil)

ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は9月22日(月)、前日の日曜日に数千人が街頭に繰り出した抗議行動について、「民主主義のスペクタクル」であると述べた。抗議は、いわゆる「ブリンダージェン憲法改正法案(議員に対する訴追を困難にする議員保護憲法改正案)」およびクーデター関与者への恩赦提案に反対を掲げて行われた。

抗議行動は全国33都市で行われ、すべての州都を含んでいた。サンパウロ大学(USP)傘下の「デジタル政治言説モニター」の推計によると、サンパウロ市では約4万2,400人がパウリスタ大通りに、リオデジャネイロ市ではコパカバーナで約4万1,800人が集まった。リオではカエターノ・ヴェローゾ、ジウベルト・ジウ、ジャヴァン、シコ・ブアルキといった著名なアーティストの姿もあった。

「私は、昨日ブラジル全土の街頭に集まって、正義を守り、不処罰と恩赦に抗議した何万人もの人々と共に行動したすべてのアーティストに敬意を表したい」とルーラ大統領は述べた。

大統領は、9月21日(日)の抗議行動を、過去の歴史的な民衆運動——軍事独裁政権下での民主化や、大統領直接選挙の復活を求めた民主化要求運動(Diretas Já)——と比較した。

「これは、1970年代の民主化運動の時代を思い起こさせます。あの時、アーティストたちの声は、自由を求める民衆の声と重なり合いました。そして1980年代の『民主化要求運動(Diretas Já)』では、彼らは民衆とともに、大統領を直接選ぶ権利を求める叫びを上げました。これこそが、すべての芸術の中で最も偉大なもの——民主主義のスペクタクルです」と大統領は語った。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)