連邦区で酒類偽造の拠点を軍警察が摘発

2025年 10月 5日

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連邦区の不正飲料製造拠点で押収された酒類の瓶(画像提供/(C)Sandro Araujo/Agencia Saude DF)

連邦区(DF)の軍警察は、金曜日(10月3日)夜、ソブラジーニョ・ドス・メロス地区で、酒類の偽造に使用されていた非合法の不正飲料製造拠点を抜き打ちで捜索を行った。

現場からは、空の瓶の箱、酒類ブランドのラベルの箱、キャップ、機械類、酒類偽造用の化学物質などが押収された。

連邦区軍警察(PMDF)によるとこの施設は、製造、瓶詰め、ラベル貼付、包装など、偽造工程の複数段階を実行できる設備を備えていたという。

この事件は、(連邦区政府による)“第5戒(汝、殺すなかれ)”作戦(Operação 5º Mandamento)の一環として実行されたもので、保健衛生監視局の職員がパラノアおよびイタポアン地区(DF北東部の行政地域)にあるバーを監査していた際に施設の存在が発覚した。

PMDFによると、監査対象となった流通業者のうちの1件で、商品の納品書に、同施設が設置されていた農場の住所が記載されていたという。

不正飲料製造拠点の責任者は第6警察署に連行され、物件のオーナーはセアラー州にいることを明かした。

事件は、消費者関係に対する犯罪として処理された。

現在までに、全国12州で116件のメタノール中毒疑い症例が報告されており、11件が検査により確認されている。これにより、合計127件の症例が記録され、少なくとも5人が合併症により死亡している。

これらの中毒症例は、ここ数週間で異常な増加傾向を示しており、保健当局および治安機関の間で対応が急務となっている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)