「組織犯罪は量刑強化だけでは抑止できない」とモラエス判事

2026年 08月 25日

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ブラジル連邦最高裁(STF)は、組織犯罪対策の新たな法的枠組みを定めた「反ファクション法(Lei 15.358/2026)」に関する公聴会を招集した(写真:Gustavo Moreno/STF)

【ブラジリア 8月24日】 ブラジル連邦最高裁(STF)のアレシャンドリ・ジ・モラエス判事は24日(月)、組織犯罪の対策は「刑罰を重くするだけでは解決しない」と述べ、司法、検察、公共弁護機関、警察の共同対応が不可欠だと強調した。

モラエス判事は、最高裁が招集した「反ファクション法(Lei 15.358/2026)」に関する公聴会の開会に出席した。同法は、ブラジルの組織犯罪対策の新たな法的枠組みを定めたもので、判事は同法に対する4件の違憲審査の審理を担当している。

判事は、量刑強化だけでは犯罪抑止につながらないと指摘し、次のように述べた。

「もし刑罰を重くするだけで解決するなら、すべての犯罪に100年の刑を科せばいい。しかし誰も犯罪を犯さなくなる、ということにはならない。意味がない。組織犯罪は刑の重さを気にしていない。彼らが気にするのは“処罰されないこと(不処罰)”だ。自分が罰を受けないと思えば、犯罪はさらに増える」(モラエス判事)

モラエス判事はまた、拘束されている被疑者のうち約3分の1が「暴力を伴わない犯罪」で暫定的に収監されていると指摘し、逮捕は行為の重大性に応じて行われるべきだと述べた。

「ブラジルは“多く逮捕し、しかし適切に逮捕していない”。これは法律の問題であり、警察、検察、公共弁護機関、司法の責任ではない」(モラエス判事)

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)