ジウマール・メンデス判事もヴォルカーロ携帯電話データへの全面アクセスを要請

2026年 09月 14日

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最古参判事であるメンデス判事(写真)は、「メンドンサ判事の執務室にのみデータの複製が存在し、他の判事に同一の資料が提供されない状況は、裁判所内部の均衡を損なう」と指摘した(写真:Antônio Augusto/STF)

【ブラジリア 9月12日】 ブラジル連邦最高裁判所(STF)のジウマール・メンデス判事は、同裁判所のエジソン・ファキン長官に対し、来週15日(火)に予定されている審理に参加する全ての判事が、銀行家ダニエウ・ヴォルカーロ(旧マステール銀行オーナー)の携帯電話から抽出されたデータの「完全版」にアクセスできるよう、必要な措置を講じるよう求めた。

メンデス判事は12日(土)に送付した公文書の中で、クリスチアーノ・ザニン判事が既に提出していた要請を改めて支持し、もし事件の担当判事であるアンドレ・メンドンサ判事が資料を共有しない場合には、連邦警察(PF)に緊急で働きかけ、全判事の各執務室に携帯電話データの複製を提供させるべきだと主張した。

問題となっているデータは、ヴォルカーロの携帯電話から抽出された「原本の媒体」で、証拠保全のため現在も連邦警察が保管している。

15日に予定されている審理は、ヴォルカーロの携帯電話の内容を基に連邦警察が作成した報告書の妥当性を検証するもので、連邦警察の報告書には、ヴォルカーロとアレシャンドリ・ジ・モラエス判事の間で交わされたとされるメッセージが含まれている。最高裁は、報告書の法的有効性や、モラエス判事を「マステール銀行事件」で捜査対象とする可能性について判断することになっている。

<データへの平等なアクセスを要求>
メンデス判事は、審理に参加する判事全員が同じ情報に基づいて判断できるよう、資料の平等な共有が不可欠だと強調した。

最古参判事であるメンデス判事は、「メンドンサ判事の執務室にのみデータの複製が存在し、他の判事に同一の資料が提供されない状況は、裁判所内部の均衡を損なう」と指摘した。

さらに次のように述べた。

「全ての判事が、審理に必要な情報を完全に把握できるようにする措置が不可欠である」

メンデス判事は、資料の全面共有によって、各判事が「部分的な要約」ではなく、完全な情報に基づいて法的判断を形成できるようになると強調した。

<メンドンサ判事の説明>
アンドレ・メンドンサ判事はクリスチアーノ・ザニン判事に対し、ヴォルカーロの携帯電話本体(原本)は自身の管理下にはなく、連邦警察(PF)が証拠保全のため保管していると説明した。メンドンサ判事によれば、彼が保持しているのは、2026年3月に連邦警察から送付された暗号化されたハードディスク内の「バックアップ用複製」であり、封印されたまま保管されているという。

判事はさらに、この複製を一度も操作したことはなく、原本データが失われた場合に備える「対抗証拠」として保存しているに過ぎないと述べた。

メンドンサ判事は、携帯電話データの全面公開について、捜査が現在も進行中であるため、情報の完全開示は捜査の機密性や刑事追及の効率性を損なう可能性があると主張した。

また、判事は「他の判事より優位な情報を保持している」という批判を退け、自身がアクセスしている情報は、正式に手続きへ組み込まれたものに限られていると強調した。

一方、ヴォルカーロ側の弁護人がデータの全内容にアクセスしている件に関してメンドンサ判事は、携帯電話から情報を抽出した後、原本データが弁護側に返却されるという通常の手続きによるものだと説明している。

<モラエス判事による批判>
アレシャンドリ・ジ・モラエス判事も本件の審議の進め方について意見を表明した。モラエス判事は、メンドンサ判事が行った機密解除が「選別的かつ意図的」であり、特定の政治勢力を保護する結果につながると批判した。

さらにモラエス判事は、どの資料を合議体の他の判事に共有するかを決める権限は、担当判事にはないと指摘した。

これらの発言は、ヴォルカーロの携帯電話から抽出された情報へのアクセス範囲をめぐり、最高裁内部で続く対立の一端となっている。

<事態の収拾に向けた動き>
11日(金)、ジウマール・メンデス判事は別の公文書を提出し、ファキン長官が本件関連の手続き全体を引き継ぎ、メンドンサ判事の判断に関する問題も来週火曜日の審理で扱うよう求めた。

最古参判事であるメンデス判事は、「この手続きが本当に審理可能な段階にあるのか、深刻な疑問がある」と述べ、手続きの性質、捜査対象者、捜査の目的、そして判事らが判断すべき具体的争点など、基本的事項が未整理のままだと指摘した。

また、メンデス判事は、同一の事実関係と証拠に基づく複数の手続きは、最高裁長官のもとで集約して扱うべきだと主張した。別々に進行すれば、矛盾する判断が生じ、合議体による理解を妨げる可能性があるという。

火曜日に審理が予定どおり開催される場合、メンデス判事はファキン長官に対し、まず合議体に対して事案の全体像を提示し、本案に入る前に予備的争点を検討するべきだと提案した。

予備的争点の一つには、連邦検察庁(PGR)が求めている、ヴォルカーロの携帯電話データを基に連邦警察が作成した報告書の「無効確認」が含まれる。

これらの状況から、携帯電話データへの「全面アクセス」の可否は、来週15日(火)に予定されている審理を前に、最高裁内部の主要な争点の一つとなっている。審理では、連邦警察の報告書の扱いと、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事を「マステール銀行事件」で捜査対象とする可能性が検討される見通しだ。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)