全国同時多発デモで掲げられたメッセージやブラジル流ジョーク
2015年 03月 18日
少年が着るネイマールのユニフォームには「僕の未来を守って!」というメッセージが書かれている(サルバドール市のデモより)--。
“モノ言う国民”が当然の権利を行使する場でもある抗議デモは、ブラジルでは主義主張がはっきりと打ち出されるだけでなく、ジョークや揶揄の応酬を含め、思い思いの方法でメッセージを伝えようと、さまざまな工夫を凝らしてデモに参加する人が少なくない。
続きを読む少年が着るネイマールのユニフォームには「僕の未来を守って!」というメッセージが書かれている(サルバドール市のデモより)--。
“モノ言う国民”が当然の権利を行使する場でもある抗議デモは、ブラジルでは主義主張がはっきりと打ち出されるだけでなく、ジョークや揶揄の応酬を含め、思い思いの方法でメッセージを伝えようと、さまざまな工夫を凝らしてデモに参加する人が少なくない。
続きを読む(3月)15日にブラジル全国で巻き起こった大規模デモを受けてジウマ(・ルセフ)大統領は翌16日、「汚職はわが国の根深い問題で誰もその影響を逃れられない」と表明した。
これは、ラヴァ・ジャット作戦(により事件)への関与が疑われているエドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)が、「汚職は立法権(議会)でなく、行政権(政府)の問題だ」と発言したことへの返答だった。
続きを読む全国レベルでの反政府デモ後の(3月)15日夜、ジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法相とミゲル・ロゼット(ミゲウ・ホゼット)大統領府総務室長官が、連邦政府は近日中に汚職防止法などを提出する事などを国民に説く内容のテレビ放送を行った。
しかし、国民はこの放送にもパネラッソ(鍋叩き)などで応答したと16日付伯字紙が報じた。
続きを読む3月15日(日)にブラジル全国で起きた大規模抗議デモ。首都ブラジリアでは朝9時ごろからデモがはじまり、軍警察によると約4万5000人が抗議行動に参加したという。「オ・グローボ」が伝えた。
朝早くからブラジリア国立博物館の前に集まっていた人々は、10時30分には国会議事堂へ向かって行進をはじめたという。主催者はデモの参加者は15万人だったとしているとのこと。
続きを読む3月15日(日)にブラジルの全州及び連邦直轄区で行われた同時多発大規模抗議デモ。リオデジャネイロでは、軍警察によると2万5000人、主催者によると4万人がデモに参加したという。現地メディア(「オ・グローボ」)が伝えている。
デモが行われたのは市の南部(ゾナスウ)、コパカバーナ海岸近辺。約800名の軍警察官が同地区に繰り出した。デモの行進では、ペトロブラス関連の贈収賄事件を追及する調査「ラヴァ・ジャット作戦」を指揮するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事を応援するメッセージもみられたという。
続きを読む3月12日、ラヴァ・ジャット作戦(ペトロブラスに対する連邦警察による特別捜査)に関連して設置されたペトロロン(ペトロブラス、ブラジル石油公社をめぐる贈収賄疑惑)に関する下院の議会調査委員会(CPI)に、エドゥアルド・クーニャ下院議長が自主的に出席した。
続きを読むジウマ大統領は(3月)11日、15日に全国で計画されている大統領に反対するマニフェスタソン(抗議デモ)を前に、連邦政府内の政局調整を行うメンバー編成を変えることを発表した。
これまでの労働者党(PT)一辺倒だった主要閣僚会議に、民主運動党(PMDB)をはじめとする他の連立与党を加える方針を示した。12日付伯字紙が報じている。
続きを読む連邦政府と議会が10日、所得税を、ジウマ大統領が拒否権行使時に主張した4.5%から6.5~4.5%の段階調整とする事で合意したと11日付伯字紙が報じた。
政府代表として議会に赴いたジョアキン・レヴィ財相が、民主運動党(PMDB)が提出した段階調整案を土台に採択した折衷案は、低所得者には6.5%、高所得者には4.5%と、段階的に調整する案だ。
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