
進んだヨーロッパを仰ぎ見ては、自国が有色人種混淆の後進社会である、と劣等感を抱きタメ息ばかりついていたブラジルのインテリ層がブラジル的価値に目覚め、ポジティブに評価するようになるのは1930年代以降である。
1922年にサンパウロで産声をあげたモデルニズモ(近代主義)運動が発火点となったが、ブラジル社会論としては、米国で文化相対主義的視点を学び取ったジルベルト・フレイレ(1900~1987)の「大邸宅と奴隷小屋」(初版 1933年)、ドイツのウェーバー社会学を柔軟に吸収したセルジオ・ブアルケ・デ・オランダ(1902~1982)の「ブラジルのルーツ(Raízes Do Brasil)」(初版1936年)、の二冊がパイオニア的古典となっている。
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ブラジル石油公社(ペトロブラス)をめぐる贈収賄捜査「ラヴァ・ジャット(洗車)作戦」が新しいフェーズを迎えている。
ブラジルの検察・裁判所は昨年末から贈賄側企業の幹部・元幹部との司法取引などで続々と新証言を得てきた。そんな中、元オデブレヒト(オーデブレヒチ)社贈賄担当幹部からの証言内容が発表され、ブラジル政界に激震が走った。
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リオ発のファッションブランド「OSKLEN(オスクレン)」のクリエイティブ・ディレクター、オスカル・メツァヴァトによるサステナブルな取り組みを紹介する展覧会「A21[Practice #1]」が、4月17日(月)より駐日ブラジル大使館(東京・北青山)マナブ・マベ文化スペースで一般公開される。
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女装で面会人を装ったり、刑務所から地下トンネルを掘ったり、あの手この手で脱獄劇が繰り広げられるブラジルだが、北東部セアラー州である古典的な脱獄の試みが敗れたようだ。
グローボ系ニュースサイト「G1」が4月8日づけで伝えたところによると、セアラー州ソブラウ市の刑務所で、ごみ箱に潜んで脱走しようとした囚人が、刑務所に戻されたという。
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日本の外務省が4月7日づけで発表したところによると、海外における日本の新たな対外発信拠点、ジャパン・ハウスの第一号がゴールデンウイークにサンパウロでオープンするという。
4月30日の開館式にはジャパン・ハウス サンパウロの建築デザインを監修した隈研吾氏、総合プロデューサーの原研哉氏等、日伯両国の関係者・要人が出席する予定とのことだ。
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ブラジルでも都市部を中心に近年注目を浴びている、動物性素材を一切使わないヴェーガン料理。小規模な事業者が出店するヴェーガン・マーケットが週末ごとに開かれるなど、人気はますます高まっている。
TVグローボが4月2日、経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」で伝えたところによると、ヴェーガン向け”精肉”店がサンパウロにオープンしたという。
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「オ・グローボ」他、現地各紙が3月31日づけで伝えたところによると、同日、ブラジル連邦共和国のテメル大統領が3月22日に下院で承認された有期雇用(契約期間を一定期間に限る雇用形態)および外注に関する法律に署名したという。
同国「官報」が発表した、有期雇用および外注に関する法律の要旨は下記の通り。
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(写真/Robson Fernandjes/LIGASP/Fotos Públicas)
2月25日、サンパウロ。アカデミコス・ド・トククルヴィの行進より
(※写真は次ページ以降にもつづきます)
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