進むレアル安(対ドル)。47通貨中で4番目の下げ幅を記録

2015年 02月 22日
進む対USドルのレアル安

1月は一時的に強くなったレアルが、2月最初の2週間で急速に値を下げ、今年のレアルは外国為替市場で取引される47通貨中、4番目に価値が下がったと19日付伯字紙が報じた。1月末のランクでは23位だった。

レアルは今年、対ドルで6.6%値下がりした。この下げ幅はナイジェリア・ナイル、スウェーデンクローネ、カナダ・ドルに次ぐ。18日の為替は1ドル=2.844レアルで、10営業日で7回目の上昇を記録した。

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降水量が増えるはずの2月でも貯水池の水量、予想値を下回る。しかしサンパウロ市民の渇水への危機感は未だ希薄!?

2015年 02月 21日
渇水を忘れるカーニバル

ブラジルは世界の中でも多くの降水量を誇る国。水不足になると聞くと意外な気もするが、広大な国土を持つ国だけに、降水量も国中で一定なわけではない。

ブラジル大使館によると、アマゾン川の河口ベレン市近くとアマゾニア地方の広域では降水量が多く、年間2,000mm以上を記録するほか、サンパウロ州の大傾斜地に沿った地域も雨がよく降るという。しかし、ブラジルのほとんどの地域では年間1,000mm~1,500mmと適度な降水量なのだという。かと思えば北東部の「干ばつ地帯」は、国土の10%を占めているとう。

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レヴィ財務相、ニューヨークで投資家たちと会合。「15年は試練の年、16年からの成長に備えたい」

2015年 02月 20日
ジョアキン・レヴィ財務相

ジョアキン・レヴィ財務相は(2月)18日、ニューヨークで行われた投資家たちとの会合で、14年の国内総生産(GDP)がマイナスである可能性があることを認め、15年も苦しい年になるとした。

だが、今年の基礎的財政収支の黒字目標は極端な財政カットを行わずに達成し、16年からの経済成長に備えたいとした。19日付伯字紙が報じている。

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ジョゼ・ジルセウ元官房長官、石油公社贈収賄事件でも疑惑

2015年 02月 16日
ペトロブラス事件

「ラヴァ・ジャット作戦」(が進む中で)主犯の一人とされる闇ブローカー、アルベルト(アウベルト)・ユセフ被告が昨年10月に連邦警察に対し行っていた証言が明らかになった。

ユセフ被告は、メンサロン事件の主犯と断罪され刑執行中のジョゼ・ジルセウ元官房長官(労働者党・PT)が、ペトロロンに関与し、PTへの賄賂を受け取っていたと証言していたことが明らかになった。13日付伯字紙が報じている。

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今後のブラジル経済を左右する注目の3つの人事

2015年 02月 16日
エドゥアルド・クーニャ

2月1日よりブラジル連邦議会が始まり、まずは上院・下院議長選挙が行われた。

特に下院は同じ与党でありながら、反ジルマ・ルセフ大統領の急先鋒であるエドゥアルド・クーニャ氏(民主運動党)が出馬し、必死に対立候補を立てて阻止をしようとした政府および労働者党の努力もむなしく、最初の投票で圧勝した。

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ブラジル政府、サマータイム延長は実施せず

2015年 02月 13日
サマータイム延長は廃案

連邦政府は(2月)11日、エドゥアルド・ブラガ鉱山動力相が提案していた夏時間を1カ月延長するプランを退けたと12日付伯字各紙が報じている。

同鉱動相はジウマ大統領との会談後、「夏時間を伸ばすと一部地域は日の出が遅くなり、朝の消費電力があがる。2月22日終了で準備をしていた民間航空会社への負担も大きいため、夏時間は2月22日をもって終了することとした」と記者団の質問に答えた。

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安いガソリンを求めて…隣国での越境給油が増加!?ボリビアやパラグアイと隣接するマットグロッソドスウ州で

2015年 02月 12日
越境給油

飛行機の燃油サーチャージが2月1日に下がったばかりだが、原油価格は世界的に半年前から40%近く下がっている。日本は原油安の恩恵を受ける国の一つで、ガソリン価格の値下がりでその恩恵を実感している人も多いはず。一方で産油国にとってはかなりの逆風だ。

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ジウマ大統領の支持率が過去最低。不支持が支持の約2倍に

2015年 02月 9日
ジウマ大統領 支持率最低に

(世論調査会社の)ダッタフォーリャが(2月)7日に発表した最新の世論調査の結果によると、ジウマ大統領の支持率が11年1月の就任以来最も低くなり、逆に不支持率が最も高くなった。

それと呼応するように、労働者党(PT)内に同大統領に対する不満や反感が高まっている。8日付伯字紙が報じた。

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