テメル大統領、外注・有期雇用契約を可能とする改正労働法に署名

2017年 04月 2日
テメル大統領 労働法改正

「オ・グローボ」他、現地各紙が3月31日づけで伝えたところによると、同日、ブラジル連邦共和国のテメル大統領が3月22日に下院で承認された有期雇用(契約期間を一定期間に限る雇用形態)および外注に関する法律に署名したという。

同国「官報」が発表した、有期雇用および外注に関する法律の要旨は下記の通り。

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香港もブラジル産食肉輸入再開

2017年 03月 29日
ブライロ・マッジ農牧供給相

ブラジル農牧供給省が3月28日づけで発表したところによると、同日、香港がブラジル産食肉の輸入を再開したという。

前日の27日夜、食肉業界をめぐる贈収賄事件の捜査「カルニ・フラカ(誘惑に負けた肉)」作戦に関する疑問点を解消すべく、ブラジル農牧供給省専門家と香港の当局が電話会議を行った結果とのことだ。

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ブラジルの食肉業界・贈収賄事件はなぜ起きたのか

2017年 03月 26日
牧畜 パラナ州

ブラジルのパラナ州のTVグローボ系列局「パラナPRC」が3月24日づけで報じたところによると、「カルニ・フラカ(誘惑に負けた肉)作戦」を担当するマルコス・ジョゼグレイ連邦判事が、同日、この作戦の焦点は食肉と加工品の質を調査することではなく、公務員、食肉加工会社経営陣の贈収賄、犯罪組織との癒着、ゆすりなどの犯罪行為であると、明言したという。

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中国、チリ、エジプトがブラジルからの食肉輸入再開を決定

2017年 03月 26日
ブラジル 食肉 輸入制限解除

グローボ系ニュースサイト「G1」が3月25日づけで報じたところによると、中国、チリ、エジプトがブラジルからの食肉輸入再開を決定したという。

3月17日に連邦警察が発表した、食肉業界をめぐる贈収賄捜査「カルニ・フラカ(欲に負けた肉)作戦」に関する報告を受けて以降、三か国ともブラジルからの食肉輸入を全面的に一時停止していた。

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ブラジルで、貿易手続き簡素化のための新システム稼働開始

2017年 03月 25日
ポルタウ・ウニコ

グローボ系農畜産業情報サイト「グローボ・フラウ」が3月23日づけで報じたところによると、同日、ブラジル政府はポータルサイト形式の新しい貿易手続システム、「ポルタウ・ウニコ・ヂ・コメルシオ・エステリオール(貿易業務ワンストップサービスサイト。以下「ポルタウ・ウニコ」)」の稼働開始を発表したという。

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2017年、中国の対ブラジル投資額は2兆3000億円に

2017年 03月 22日
ブリックス会議 ブラジル 中国

グローボ系経済情報誌「ヘヴィスタPEGN」(電子版)が3月20日づけで伝えたところによると、中国資本のブラジルへの投資意欲は強い状態が続いており、2017年には200億ドル(約2兆3000億円)に上るとみられているという。

在ブラジル中国商工会議所によると、この投資額は2016年比+68%とのことだ。

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テメル大統領、食肉不正疑惑問題に関し各国大使と会合

2017年 03月 20日
大統領府 テメル政権

TVグローボが3月19日(日)、番組「ファンタスチコ」で報じたところによると、同日、ブラジルのミシェウ・テメル大統領は農産物関係閣僚、専門家、国内の食品加工製造業者の代表団を集めて、大統領府で緊急会合を行ったという。

会合の冒頭でルイス・エドゥアルド・ハンジェウ農畜産業保護局長は、「カルニ・フラカ作戦」については、同作戦はあくまで贈収賄捜査で、政治経済犯罪の専門部隊が担当している、とコメントした。

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テメル政権の経済改革。期待と不安の交錯する2017年

2017年 03月 20日
イノベーション

2016 年、ルセフ大統領が弾劾裁判によって8月末に罷免され、さらに10月の地方選挙で同大統領の属する労働者党(PT)が壊滅的敗北を喫したことで13年半に亘ったPTの治世に幕が降ろされた。

副大統領から昇格したテメル大統領(ブラジル民主運動党;PMDB)は未曽有の不況下で持続可能な財政の確立と投資環境の改善を最優先課題に掲げて精力的に政策を打ち出しているが、5月に暫定政権として発足してから年末までの半年で6人の閣僚が汚職等の嫌疑で辞任を強いられ、また大統領自らの立場も安泰とは言えないなど政治基盤は極めて不安定である。

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