
先月末の7月30日(木)、オスカー・ニーマイヤーの名前を冠した船舶「オスカー・ニーマイヤー号」の操業がいよいよはじまると、現地メディア「アジェンシア・ブラジル」が伝えている。
この船の名前のもとになったオスカー・ニーマイヤーはブラジルを代表する建築家のひとりで、ブラジルのモダニズム建築の父と呼ばれている。2012年に104歳でこの世を去ったが、他界するほとんど直前まで現役で建築設計に携わっていた。最後の建築作品はスペインにつくられた「オスカーニーマイヤー国際文化センター」(2011年)。
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今年もあっという間に半年以上が過ぎ、ブラジルの有力各紙も2015年前半を振り返る記事が増えてきた。
7月18日付「エスタド・デ・サンパウロ」紙の経済・ビジネス面も、15年のブラジルを象徴するような暗い数字が多く並ぶことになったが、その中で一人、呵呵大笑(かかたいしょう)するアジア人の写真と記事があり、ブラジルの状況を象徴する内容だ。
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6月10日(水)、サンパウロ市内のショッピングセンターや地下鉄駅構内など15ヶ所に、高さ1m90cm、直径1mで、色とりどりにペインティングされた”空き缶”が設置され、街ゆく人を驚かせた。
この空き缶は、ブラジルでアルミ缶が使われるようになってから25年を祝し、リサイクルの重要性を再認識してもらうために行われている路上アートイベント。缶はグラスファイバーなどのリサイクル素材で作られているという。現地メディア「G1」が伝えている。
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パラー州アウタミーラのベロモンチ水力発電所建設現場で5月30日未明、セメント保管用の塔(サイロ)が崩れ、3人が死亡、3人がケガをしたと同31日付「エスタード」紙が報じた。
事故が起きたのは、トラックで運んできたセメントを保管庫に移す作業中で、1200トンに及ぶ塔が崩れ、セメントの中に生き埋めとなった作業員3人は、同発電所の医療班などが救出し、病院に運んだ。
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ペトロブラス(ブラジル石油公社)が5月15日、2015年第1四半期は、2014年同期比1.2%減の53億レアルの黒字だったと報告したと16日付伯字紙が報じた。
連警のラヴァ・ジャット作戦で大型汚職が摘発された2014年は、汚職に伴う損失を計上すべきとする監査会社が、収支報告書への署名を拒否したため、第3四半期と14年の決算報告が大幅に遅れたが、今回の報告は通常の期間内に監査も経た上で行われた。
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パラナ州連邦検察庁は5月14日、ラヴァ・ジャット作戦開始以来初めて、元下院議員4人を、収賄と資金洗浄、ペトロブラス社からの公金横領などの容疑で同州連邦地裁に公式に起訴した。
起訴されたのはアンドレ・ヴァルガス氏(無所属 、元労働者党・PT)、ルイス・アルゴロ氏(連帯・SD、元進歩党・PP)、ペドロ・コヘア氏とその娘のアリーニ・コヘア氏(PP)の各氏。
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「アマンチ・アマーダ(愛おしい愛人よ)」–。
ペトロブラス議員調査委員会で5月12日、「あなたは闇ドルブローカーのアウベルト・ユセフの愛人だったか?」と質問されたネウマ・コダマ被告は、歌謡界の”王様”ホベルト・カルロスの恋愛歌を高々と歌って答えた。
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2015年に入り雇用喪失や景気後退(リセッション)を匂わせるような報道が続いているブラジル。
5月12日には労働者党(PT)政権での汚職やジウマ政権の経済政策を批判する声が国内外で相次いだと13日付伯字紙が報じた。
パラナ州での下院ペトロブラス(PB)議会調査委員会(CPI)では、ラヴァ・ジャット作戦で逮捕された闇ブローカーのネウマ・コダマ被告が汚職への関与を後悔しつつ、「ブラジルは汚職で動いている」「汚職の輪が切れたから経済危機や景気後退が起きた」「汚職は別の汚職で隠匿されていた」と明言したという。
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