
「過去25年間で最悪」とされる不況、失政と汚職が相次ぐジルマ(ジウマ)・ルセフ大統領の退陣を求めるデモが全土で頻発するという政治、経済の大混乱の中、南米初のオリンピック(五輪)とパラリンピックが始まろうとしている。
競技施設に関しては、大きな問題はなさそうだ。2016年前半の時点で、主な競技施設はほぼ完成。仮に開幕直前に手直しが必要となっても、2014年ワールドカップ(W杯)のときと同様、「ジェイチーニョ・ブラジレイロ」(ブラジル人ならではの創造性と機転で問題を解決すること)で切り抜けるのではないか。
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アンゴラを訪れたブラジル人が「アンゴラは近い」と言っていた。そうであろうか。アフリカと南米が近いはずはない、そう思うのが自然であろう。
以前、総領事としてブラジルのベレンに赴任する際、長いジャーナリスト経験を有する和田昌親氏から著書「逆さまの地球儀」を頂いた。見方を変えてみる重要性を説いたものである。
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アメリカ合衆国の「タイム」誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」の2016年版に、現在、ペトロブラスをめぐる贈収賄・資金洗浄事件の捜査を担当するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モーロ判事が選ばれたと、現地メディア「G1」が報じた(4月21日づけ)。
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4月17日(日)、ブラジルの下院議会はジウマ・ルセフ大統領の弾劾審議を行い、弾劾審議を上院へ送る決議を行った。現地メディア「G1」が伝えている。
23時8分にブルーノ・アラウージョ議員(PSDM/PE)の投票で賛成票は342票となり、弾劾審議を上院に送るのに必要な票が投じられた。23時25分の時点で賛成が354票、反対が130票となった。
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赤城乳業が、主力商品であるアイスキャンディーの「ガリガリ君」の値上げに際し、代表取締役会長をはじめ社員が並んで頭をさげて謝罪した広告が、ブラジルでも話題になっている。
グローボ系列の現地メディア「G1」(4月7日づけ)は、同社が25年ぶりに値上げをするにあたり、井上創太伸社長など重役や社員たちが消費者に対して謝罪する動画を製作、公開したことを報じた。
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アメリカ合衆国の大統領選予備選挙戦の模様は、日本と同様、ブラジルでも毎日のように報道されている。
過激な発言で知られる共和党ドナルド・トランプ氏はブラジル現地紙においても注目度が高いが、そのトランプ氏による、あるツイートがブラジルで話題を呼んでいるという。
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グローボ系ニュースサイト「G1」が3月23日づけで伝えたところによると、ジウマ大統領は公的金融機関であるブラジル銀行(バンコ・ド・ブラジル、以下「BB」)と連邦貯蓄銀行(以下「カイシャ」)に、他社株式の取得を認める法案に署名したという。
法律は2018年末までの時限立法で、ブラジルに本拠地を持つ公立または民間の金融機関が保有する資産を買い取れるとするもの。
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ブラジル石油公社(ペトロブラス)が関与した汚職事件に対する特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」が着々と進められているブラジル。
現地誌「エザーミ」電子版「エザーミ・ドットコム」が3月23日づけで報じたところによると、同作戦の一環で、連邦警察が大手ゼネコン、オーデブレヒチ(オデブレヒト)社で強制捜査を行い、警察が同社の経営陣から贈賄先リストを押収したという。
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