
2015年に入り雇用喪失や景気後退(リセッション)を匂わせるような報道が続いているブラジル。
5月12日には労働者党(PT)政権での汚職やジウマ政権の経済政策を批判する声が国内外で相次いだと13日付伯字紙が報じた。
パラナ州での下院ペトロブラス(PB)議会調査委員会(CPI)では、ラヴァ・ジャット作戦で逮捕された闇ブローカーのネウマ・コダマ被告が汚職への関与を後悔しつつ、「ブラジルは汚職で動いている」「汚職の輪が切れたから経済危機や景気後退が起きた」「汚職は別の汚職で隠匿されていた」と明言したという。
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2014年後半から、ラヴァ・ジャット作戦でペトロブラス(ブラジル石油公社)絡みの大型汚職”ペトロロン”摘発後、造船業界に深刻な影響が広がった。
この事は、14年8月の安倍総理のブラジル来訪時の共同声明に盛り込まれた「造船業界発展のための協力」に逆行する。
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連邦警察のラヴァ・ジャット作戦でペトロブラス(ブラジル石油公社)絡みの大型汚職ペトロロンが摘発された事などで、日本企業も参与している造船業界に深刻な影響が広がっている。
5月7日付「ヴァロール」紙によれば、日本企業も参与しているアトランチコ・スウ造船(EAS)やリオグランジ造船(ERG)、エンセアダ造船工業(以下、エンセアダ)を始めとする造船会社は、ペトロブラス用の石油採掘船建造などを担当するセッチブラジル社からの支払いが滞り、窮状に陥っている。
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5月5日夜、午後8時30分からの10分間、労働者党(PT)の宣伝放送が行われた。
それと同時に、鍋を叩いて抗議の意思を示す”パネラッソ”による現政権への抗議運動が全国各所(確認されている限りで18州と連邦直轄区)で発生したと6日付伯字各紙・サイトが報じた。
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4月29日午後、パラナ州都クリチーバ市の同州議会前で、州立校教師を中心とする公務員のデモ隊と軍警の衝突が起き、213人の負傷者(内43人が病院に搬送された)が出たと4月30日付伯字各紙が報じている。
衝突は、ベト・リシャ同州知事(民主社会党・PSDB)が提出した、パラナ州社会保障基金の一部を年金の支払いに使う事を認める法案の審議中に起こった。
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連邦警察のラヴァ・ジャット作戦でペトロブラス(ブラジル石油公社、PB)などを巡る汚職摘発が続く中、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)が、日本の多国籍企業の三井グループからの賄賂が滞ったため、支払うよう圧力をかけていた疑惑が再浮上と28、29日付「フォーリャ」紙や「グローボ」紙サイトなどが報じた。
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インドネシアで麻薬密売容疑で逮捕され、死刑判決を受けていたブラジル人のホドリゴ・グラルチ被告(42)の銃殺刑が、ブラジル時間4月28日午後に執行されたと28日付伯字サイトが報じた。
グラルチ被告は04年に6キロのコカインを持ち込もうとして逮捕され、翌年死刑判決を受けた。同被告は、今年1月に同国で麻薬密売容疑で死刑に処されたモレイラ被告に続き、国外で処刑された2番目のブラジル人となった。
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インドネシアは潘基文国連事務総長の助命嘆願を拒否し、パラナ州出身のホドリゴ・グラルチ被告を含む9人の死刑執行を確定した。刑は28日以降、いつでも執行されうると27日付伯字紙が報じている。
グラルチ被告は25日に「銃殺刑に処す」との通知を受け取った。同被告は04年に6キロのコカインをサーフボードに隠して同国に持ち込もうとして逮捕され、05年に死刑判決を受けた。26日、「(刑執行前の)三つの最後の願い」の表明を拒否し、自らの延命に自信を見せた。
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