ジウマ大統領がジョー・ソアーリスと会談。「プログラマ・ド・ジョー」への出演を約束か

2015年 05月 19日

ジウマ大統領とジョー・ソアーリス

ブラジルの大物テレビ司会者ジョー・ソアーリスが、5月18日(月)、ブラジリアの大統領府を訪問、ジウマ大統領と面会した。

ジョー・ソアーリスはTVグローボの人気トーク・バラエティ番組「プログラマ・ド・ジョー」の司会でも有名だ。現地メディア「フォーリャ」が伝えている。

大統領はミナスジェライス州っ子特有の訛りで「非の打ちどころのないガウーショ訛り」とジョークを交えるなど、楽しそうに会話をしたという。

ジウマ大統領とジョーは約2時間、会談した。会談の中では1970年代にブラジルが軍事政権下にあった時代のことも語られたという。

ジウマ氏が反政府運動の側で戦っていた当時、コメディ・ショーでジョーが「ユーモアを生み出そう、戦争はまっぴら」という姿勢だったことが嬉しかったと語ったという。

「あなたの知的なユーモアは私をいつも楽しませてくれました」とジウマ大統領は打ち明けた。

また二人は、キューバの人気作家レオナルド・パドゥーラの最新刊「犬を愛した男」(2010年)についても語り合ったという。同書は、ロシア人革命家レフ・トロツキーの晩年を描いた話題の小説だ。

今回のジョーとの会談は大統領の公式スケジュールには予定されていたものではなく、公式な声明や取材応対もなかった。大統領補佐官によっていくつかの話題は非公開とされたようだ。

しかし会談の最後にジウマ大統領は早い時期にTVグローボの「プログラマ・ド・ジョー」に出演することを約束したとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)
写真は5月18日、ブラジリアの大統領府にて。ジョー・ソアーリス(左)とジウマ大統領(右)