軍政開始から50年(2) 背後に駐伯米国大使館の存在

2014年 04月 2日
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(4月)1日よりはじまった連載「軍事政権開始から50年」、第2回目の今回は、1964年の軍事政権と米国との関係について検証する。

米国は1955年からソ連との冷戦状態に突入していたが、その緊張感は1959年、キューバに共産主義政権が誕生したことでさらに高まっていく。ときのアイゼンハワー政権はキューバとの国交断絶などで共産主義を警戒したが、その次のジョン・F・ケネディ大統領は、米国が経済支援を行なって南米の資本主義を活性させる「進歩のための前進」という経済政策で、南米のキューバ化阻止につとめた。

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軍政開始から50年(1) 伯国の歴史を変えた2日間

2014年 04月 2日
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今年(2014年)の3月31日で、伯国で21年間続いた軍事政権誕生から50年となった。それにちなみ、伯字紙は連日大きな特集を組んでこの日を振り返っているが、今日から5回にわたり、軍政について連載する。第1回は、軍事クーデターがどのように起こったかを改めて振り返る。

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ジウマ大統領、連邦政府の新大臣6名を発表

2014年 03月 18日
内閣改造

ジウマ・フセフィ(ルセーフ)大統領は3月17日(月)、新たな6人の大臣を大統領府で発表した。同日付け「G1」(電子版)が伝えた。

政府は先週、すでに新大臣の名前を発表していた。今回の新大臣たちの入閣は連邦政府改造の一部だという。

新たに就任した大臣たちは以下。Neri Geller ネリ・ジェレール(農牧供給省)、Gilberto Occhi ジウベルト・オッシ(都市省)、Clélio Campolina クレリオ・カンポイリーナ(科学技術省)、Miguel Rossetto ミゲウ・ホセット(農業開発省)、Eduardo Lopes エドゥアルド・ロペス(水産省)、Vinicius Lages ヴィニシウス・ラジェス(観光省)。

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サンパウロ州沿岸地方の持続可能な開発の危険地帯住民移動計画

2014年 03月 17日
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サンパウロ州の沿岸にある16の市の中で、海岸山脈地帯の山間にあるファヴェーラなど、112の危険な自然環境にある地域から約2500家族を移住させる計画を、3月13日付け「ア・トリブーナ」(電子版)が伝えた。

移住先は、新たに作った16000の住居と、すでにある9000の住居を改築したところ。移住計画に入れられている家族が今住んでいる地域は、いつ壊れるかわからない場所だという。計画では5年以内に移住を終える予定だという

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ブラジルはワールドカップを無事乗り切れるか?ブラジル中央銀行の0.5%利上げ発表と今年の経済の行方(2)

2014年 03月 10日
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14年はブラジルにとって非常に歴史的な年であり、今後のブラジル経済を占う上でも重要な年になると思われる。同時に、可変要素が多くなかなか予測が難しい年でもある。

14年前期のブラジル経済を左右するビッグイベントは間違いなくワールドカップであり、下期は大統領選挙である。本来であれば、景気上昇につながるはずの2つのビッグイベントに暗雲が垂れ込めている。特に、ワールドカップにおいては日本では建設遅れが懸念されているが、実はその裏に潜む政治的、経済的要素が問題を複雑にしており、さらにはワールドカップを乗り切れるかどうかが大統領選挙にも大きな影響を与える。

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リオデジャネイロ市長、ゴミポイ捨てで罰金を科せられる

2014年 03月 8日
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リオ・デ・ジャネイロ市のエドゥアルド・パエス市長が、ゴミのポイ捨てを禁じた同市条例違反の疑いで、157レアルの罰金を科せられた。

同市の清掃などを担当するCOMLOBが7日に発表したところによると、罰金はパエス市長自らの要請で科せられたもので、市長はこの罰金を4月10日までに支払わなければならない。

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ワールドカップを控えるブラジル、15,000以上の家族を移住。中には強制移住も!?

2014年 03月 3日
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ブラジル、リオデジャネイロでは、ここ数年間で洪水や火事のため、多くの家族がファヴェーラ(スラム地区)から移動した。リオデジャネイロやサンパウロなどの都市部では、スラム地区に住んでいた住人達の再配置計画が進められてきた。

しかしこの計画は、各大都市の生活改善、安全な街の再構築が目的で、それは2014年のワールドカップや2年後の夏季オリンピックを開催する前に、”醜いもの”を一掃しようという意味がったのではないかと、The Center for American Progress Action Fundが運営するブログ「thinkprogress」(2月28日)が記している。

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ブラジルの記録的な猛暑を受け、裁判所にメス!

2014年 02月 7日
リオ州裁判所

「裁判所にメス!」とはいささか大げさですが、記録的な猛暑により、ついにブラジルの裁判所でのクールビズが認められました。2月4日付け「エスタダォン」(電子版)が報じています。

認められたのはサン・パウロ州、リオデジャネイロ州、エスピリト・サント州の3州で、期間は3月21日まで。期間限定です。今まで、どのくらい暑くても認められなかった裁判所のクールビズ、今年の暑さを象徴する決定でした。

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