テメル政権現職閣僚8名に収賄容疑。大統領は罷免しない方向

2017年 04月 16日
ニーマイヤー ブラジリア

ブラジル石油公社(ペトロブラス)をめぐる贈収賄捜査「ラヴァ・ジャット(洗車)作戦」が劇的な展開を見せている。

検察が2016年末から行ってきた、贈賄側企業オデブレヒト(オーデブレヒチ)社の幹部・元幹部など関係者の証言から、現職閣僚を含む大物政治家たちと贈収賄の関連が明らかにされつつある。これらの政治家は今後、取り調べの対象となると見られる。

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ブラジル政府、航空会社への外資参入解禁か

2017年 04月 13日
航空業界 外資参入 ブラジル

現在ブラジルでは国内航空会社への外資の参入は20%が上限となっているが、テメル政権のもと、航空行政も大きく変わろうとしている。

グローボ系ニュースサイト「G1」など現地メディアは4月11日、ブラジルの航空会社に対する外資の出資上限を取り払う法案が暫定措置法形式で即日成立する見込みだと報じていたが、12日づけで、通常の法案として上下院の審議プロセスを経ることになったと伝えている。

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日伯の賢人会議メンバー、テメル大統領を訪問

2017年 04月 7日
賢人会議 ブラジル

4月6日(水)、日伯の経済パートナーシップに関する賢人会議のメンバーがブラジリアにて、ミシェウ・テメル・ブラジル連邦共和国大統領に対し、ブラジルで予定している投資プロジェクトの紹介を行ったと大統領府が伝えた。

同賢人会議は、日本とブラジル両国の経済界の主要なリーダー、関連機関のメンバーなどで構成されて降り、両国間の関係の強化を目的としている。

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テメル大統領、外注・有期雇用契約を可能とする改正労働法に署名

2017年 04月 2日
テメル大統領 労働法改正

「オ・グローボ」他、現地各紙が3月31日づけで伝えたところによると、同日、ブラジル連邦共和国のテメル大統領が3月22日に下院で承認された有期雇用(契約期間を一定期間に限る雇用形態)および外注に関する法律に署名したという。

同国「官報」が発表した、有期雇用および外注に関する法律の要旨は下記の通り。

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香港もブラジル産食肉輸入再開

2017年 03月 29日
ブライロ・マッジ農牧供給相

ブラジル農牧供給省が3月28日づけで発表したところによると、同日、香港がブラジル産食肉の輸入を再開したという。

前日の27日夜、食肉業界をめぐる贈収賄事件の捜査「カルニ・フラカ(誘惑に負けた肉)」作戦に関する疑問点を解消すべく、ブラジル農牧供給省専門家と香港の当局が電話会議を行った結果とのことだ。

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ドル安傾向でブラジル人の国外消費が急増

2017年 03月 27日
リオ ガレアォン空港

2016年初めにレアル安が底を打って以降、レアル高・ドル安が徐々に進んでいるが、今年(2017年)に入ってもその傾向は基本的に変わっていない。

そして、ドル安の進行とともに増えてくるのが海外旅行者だ。

グローボ系ニュースサイト「G1」が3月24日づけで伝えたところによると、ブラジル中央銀行が2017年1~2月のブラジル人の海外消費動向を発表したという。

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ブラジルの食肉業界・贈収賄事件はなぜ起きたのか

2017年 03月 26日
牧畜 パラナ州

ブラジルのパラナ州のTVグローボ系列局「パラナPRC」が3月24日づけで報じたところによると、「カルニ・フラカ(誘惑に負けた肉)作戦」を担当するマルコス・ジョゼグレイ連邦判事が、同日、この作戦の焦点は食肉と加工品の質を調査することではなく、公務員、食肉加工会社経営陣の贈収賄、犯罪組織との癒着、ゆすりなどの犯罪行為であると、明言したという。

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