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世界へ羽ばたくブラジルのチーズ。フランスの国際チーズ・コンテストでは銀賞を受賞

ブラジルのチーズ

乳製品大国でもあるブラジルのスーパーマーケットに行くと、乳製品のコーナーはとても充実している。

中でもミナスジェライス州産のチーズの人気は根強い。このミナス産チーズ、国外でも人気がたかまりつつあるようだ。

今年(2015年)6月にフランスのチーズ見本市の中で開催される「国際チーズ・コンテスト」でブラジルのミナスジェライス州産のチーズが銀賞を受賞したことも、この種のチーズが世界で注目を集めるようになった大きなきっかけとなっているようだ。

コンテストには600以上のチーズの会社が世界各国から参加したという。受賞のニュースはミナスジェライス州の地元メディア「ウアイ」が報じている。

銀賞を受賞したのは、同州のチーズの名産地のひとつセーハ・ダ・カナストラ(カナストラ山脈)地方にあるエスタンシア・カッピン・カナストラ農場のチーズ。生乳を圧搾して作るミナス・チーズの部門だった。

「いい時期にこのチーズを製造してコンテストに参加することができました。歴史的な瞬間です。私の工場で作られたチーズがこのような場で注目を集めることになるなんて想像もしていませんでした。カナストラ地方のチーズは注目されて、ブラジル中に広がっていくでしょう」(受賞したギリェルミ・フェヘイラさん)

コンクールで受賞したチーズの原料である乳を生むのはカラクー種の乳牛は、ミネラルを豊富に含んだ土と水に恵まれたこの地方だからこそ育つのだという。

「国際チーズ・コンテスト」では、一切の情報が記されていないひときれのチーズが皿の上に乗せられて品評される。銀賞を受賞したカナストラ産地のチーズのほかにも、ブラジル産の7種類のチーズがコンペティションのファイナルまで残っていたという。

エスタンシア・カッピン・カナストラ農場のチーズは、今まで1kgが35レアル(ヘアイス)だったのが、受賞したことから45レアル(ヘアイス)になったという。しかも注文が殺到して、20日以上の予約待ちが続いているという。というのも、この農場で1日に作ることができるチーズは20個なのだという。

「売れるからと言って生産量や方針を変えるつもりはありません」と生産者のギリェルミさんはいう。その代わりにギリェルミさんは、チーズつくりのテクニックを地元の生産者に伝授して、この地方のチーズつくりがより発展するように後押しをしたいと語る。

受賞したエスタンシア・カッピン・カナストラ農場のチーズは、農牧供給省の発行する動物由来製品検査システムの認証を受けている。しかし現在、セーハ・ダ・カナストラ地方では約800の生産者がチーズを作っているが、そのうち認証を受けているのは40だけだなのという。

ギリェルミさんが同農場のチーズつくりを家族から受け継いだのは今から4年前。ギリェルミさんは獣医の大学を卒業しているため動物の健康について詳しく、農場を受け継いですぐに、牛舎をよりよい環境に改築したという。

「ウアイ」によるとセーハ・ダ・カナストラ地方は2014年12月、国立工業所有権院(INPI)から清潔さが保たれている認証、製造工程が管理されている認証、産地認証も受けているとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/IMA)
エスタンシア・カッピン・カナストラ農場のギリェルミ・フェヘイラさん

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著者紹介

麻生雅人 Massato Asso  ブラジル文化の紹介、文筆、TV・ラジオ番組、ブラジル関連催事企画広告監修、編集、音楽選曲。Mega Brasil編集長。2001年以来、年に数回渡伯してブラジル各地の食文化、トレンド、伝統芸能などを調査。

編著に「A Boa Vida」(三越伊勢丹ホールディングス)、「A Boa Vida 2015」(三越伊勢丹ホールディングス、※サイトのみ)、「ブラジルカルチャー図鑑(共同編集:山本綾子)」(スペースシャワー・ブックス)、「ブラジリアン・ミュージック」「サンバ」(以上シンコー・ミュージック)など。「るるぶ ブラジル・アルゼンチン」、「R25」、「アウテルナチーヴァ」など旅行ガイド、雑誌、ブラジル音楽CD解説などにも執筆。

出演は「ボサノバ最高の詩人モラエス」(NHK-FM 13年11月)、「日曜喫茶室」(NHK-FM 14年5月)、「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ 14年6月)、「ブラジルまるかじり紀行」(NHK-FM 14年6月)、「ブラジルまるかじり紀行2」(NHK-FM 15年6月)、「今日は1日ブラジルまるかじり三昧」(NHK-FM 16年7月)、「ノンストップ」~<そもそもシュラスコとは何?>(フジテレビ 16年8月)など。

講演は「第一回ブラジル食品展示会」(駐日ブラジル大使館 16年2月)、「第二回ブラジル食品展示会」(駐日ブラジル大使館 16年8月)、「ブラジルはなぜカラフルなのか」(パナソニックセンター、16年8月)、「カラフルでおいしいブラジル」(LunchTripブラジル便 16年10月)など。

最新刊は「おいしいブラジル」(スペースシャワー・ブックス、16年)