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期待されるリオ・オリパラの遺産(1)

リオ VLT

2016年に開催されるオリンピック・パラリンピックのリオデジャネイロ大会に向けて、現地では急ピッチで会場および関連施設の整備が進められている。

アスリートたちがどんなに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのか、特に日本人選手の活躍が楽しみであるが、ここではそのことはさておいて、オリンピックの遺産(レガシー)がリオデジャネイロ市をどのように変えていくのか、都市交通システムの影響を中心に紹介してみたい。

筆者がリオデジャネイロに滞在した2015年2月から5月頃、中心市街地(セントロ)地区では車の交通が大幅に制限され、路面電車(ライト・レイル鉄道:VLT)の建設が進められていた。導入されるVLTはフランスAlstom社製の超低床型で、車両の上に架線がなく線路から電源を取る方式の見た目もすっきりしたものである。

リオ市が作成した資料によると、VLTの経路は、国内線航空専用のサントス・ドゥモン空港、地下鉄駅、セントラル鉄道駅、ニテロイ連絡船発着場キンゼ広場、長距離バスターミナル「ノーヴォ・リオ」を通り、これまでつながりがなかった公共交通を結ぶ役割を果たす。中心市街地のバス運行量を減少させることができ、交通渋滞が緩和される効果も期待できる。

それとともに、市民劇場や国立図書館があるシネランジア、カリオカ広場の商業集積、リオブランコ大通りのオフィス街、カンデラリア教会、といったセントロの主要スポットを経て、港湾地区の再開発の目玉として新装オープンしたリオデジャネイロ美術館(MAR)と50 年先の地球環境と都市をテーマにした「明日の博物館」を中心に拡張されたマウアー広場、2016年にオープンが予定されている南米最大の水族館「アクアリオ」、エスコーラ・ジ・サンバのショーが見られるシダーヂ・ド・サンバ、などを巡って、市民の娯楽と観光の足の役割を果たすことも期待されている(次ページへつづく)。

(文/浜口伸明、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会)、写真/J.P. Engelbrecht)
写真は2015年7月5日、リオデジャネイロ市サントクリスト地区。リオにVLTの1号目の車両が導入された

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