化粧品の老舗ナトゥーラが販売戦略転換。初の実店舗をオープン

2016年 05月 14日

ナトゥーラ 店舗

雑誌「ヴォーグ・ブラジル」(グローボ系列)電子版(4月18日づけ)や現地紙「エスタード・ヂ・サンパウロ」電子版「エスタダゥン」(4月25日づけ)で報じたところによると、ブラジルの化粧品市場における競争激化で最大手メーカー、ナトゥーラ(ナチュラ)がこれまでの訪問販売中心の販売戦略を転換したという。

ナトゥーラ(Natura Cosméticos S/A)は全社的なリストラを経て、伝統的な小売りスタイルに賭けることにした。競合他社オ・ボチカリオ、ユニリーバの攻勢への対応とみられる。

ナトゥーラが4年間温めてきたこの戦略転換計画は4月25日の週に完成したとみられる。

同社初の実店舗がサンパウロのモルンビーショッピングにオープンした。この店舗を皮切りに何百もの店舗がオープンしていく過程で、フランチャイズ店を増やしていくことも視野に入れている。

しかしながら、ここ5年の市場競争を見てきたアナリストによれば、ナトゥーラがかつての栄光を取り戻すにはこの時期の方針転換は遅すぎるという(次ページへつづく)。

(文/原田 侑、写真/Divulgação)
モルンビー・ショッピング内に開店したナトゥーラの実店舗1号店