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化粧品の老舗ナトゥーラが販売戦略転換。初の実店舗をオープン

ナトゥーラ 店舗

オ・ボチカリオグループは「エウドーラ」や「ケン・ジッシ、ベレニッシ?」などの新ブランドを立ち上げ、2012年にはナトゥーラの土俵に入ってきた。ブラジル国内で4000弱の店舗が参加している訪問販売ネットワークを発足させた。市場関係者いわく、現在では国内売上の10%以上がこの直販によるものとのことだ。

一方でブラジル国内の津々浦々にある薬局と化粧品業界の協業もユニリーバのような巨大企業にとっては追い風となっている。

ナトゥーラが2015年に始めた新しい取組をわかってはいるものの、バンコ・ブラジル・プルラウのアナリスト、ギリェルミ・アシス氏とフェリッピ・カシミーロ氏は自身の報告書において、リストラ等の同社の企業努力の成果は、期待されているよりもずっと遅れていると述べている。

「新しい方針は販売員の生産性を上げるよりも原価を低く抑えるのに有効に機能している」(アシス氏とカシミーロ氏の報告書より)

もう一つの問題は、この変化のタイミングが絶好の時期ではなかったという点だ。化粧品業界は、国の経済成長率が7.5%を記録し、化粧品の売上が10%以上跳ね上がった2010年の好景気の波に乗ったにもかかわらず、ナトゥーラは不利な状況に直面している。現在景気の悪化は2年目に入っている。不景気になると安価なぜいたく品に消費が集まる「口紅効果」も業界に有利に働いているようには見えない。

個人向け衛生用品・香水・化粧品産業協会によると、2015年この分野の売上は8%減少したという。

(文/原田 侑、写真/Divulgação)
モルンビー・ショッピング内に開店したナトゥーラの実店舗1号店

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